第21回 言語聴覚士国家試験 第126問
認知心理学第21回
Heider.F.のバランス(均衡)理論によれば、バランスがとれていないのはどれか。
- 1.人物Pは他者Oを好き。Pは事象Xを好き。OはXを好きである。
- 2.人物Pは他者Oを好き。Pは事象Xを嫌い。OはXを嫌いである。
- 3.人物Pは他者Oを好き。Pは事象Xを好き。OはXを嫌いである。 ✓
- 4.人物Pは他者Oを嫌い。Pは事象Xを好き。OはXを嫌いである。
- 5.人物Pは他者Oを嫌い。Pは事象Xを嫌い。OはXを好きである。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 人物Pは他者Oを好き。Pは事象Xを好き。OはXを嫌いである。
Heiderのバランス理論では、3つの要素(P-O関係、P-X関係、O-X関係)の「好き/嫌い」の組み合わせにおいて、負の関係(嫌い)の数が偶数(0個または2個)のときバランスがとれています。3番は負の関係が1個(奇数)であるため、心理的に不安定で、バランスが破れた状態です。
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【各選択肢の解説】
1. 人物Pは他者Oを好き。Pは事象Xを好き。OはXを好きである。
✅ 正しい(バランスがとれている)。負の関係が0個(すべて好き)で、偶数です。P、O、Xの3者が一致した見方をしており、心理的に安定しています。
2. 人物Pは他者Oを好き。Pは事象Xを嫌い。OはXを嫌いである。
✅ 正しい(バランスがとれている)。負の関係が2個(P-X間とO-X間)で、偶数です。PとOが同じ対象Xを嫌うことで意見が一致し、調和しています。
3. 人物Pは他者Oを好き。Pは事象Xを好き。OはXを嫌いである。
❌ 誤り(バランスが破れている)。負の関係が1個(O-X間の嫌い)で奇数です。Pが好きなOと好きなXが矛盾した意見を持つため、心理的に不安定な状態です。
4. 人物Pは他者Oを嫌い。Pは事象Xを好き。OはXを嫌いである。
✅ 正しい(バランスがとれている)。負の関係が2個(P-O間とO-X間)で、偶数です。PがOを嫌い、OもXを嫌うことで、間接的な一貫性が保たれています。
5. 人物Pは他者Oを嫌い。Pは事象Xを嫌い。OはXを好きである。
✅ 正しい(バランスがとれている)。負の関係が2個(P-O間とP-X間)で、偶数です。PがOとXの両方を嫌うことで一貫性があり、バランスがとれています。
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【試験対策ポイント】
バランス理論の計算方法:
| 関係タイプ | 判定方法 |
|---|---|
| 負の関係が0個 | バランス○(すべて好き) |
| 負の関係が1個 | バランス✗(不安定) |
| 負の関係が2個 | バランス○(一貫性あり) |
| 負の関係が3個 | バランス✗(すべて嫌い) |
重要:「嫌い」を負の関係として数える。偶数個なら安定、奇数個なら不安定。
キーワード:Heiderバランス理論=認知的一貫性=認知的不協和の回避