STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第137問

音声学第21回
共通語(東京方言)のアクセントの説明で適切なのはどれか。 a.動詞のアクセントは2種類である。 b.形容詞のアクセントは3種類である。 c.名詞のアクセントの種類数はモーラ数と一致する。 d.複合名詞のアクセントは、原則として後ろから3拍目までが高い。 e.助詞のアクセントは結合する語との関係で決まる。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a,e 共通語のアクセント体系は、動詞が2種類(高起式と低起式)の二種類で整理され、助詞は結合する語の型によってそのアクセント型が決定される体系になっています。aとeが共通語アクセントの正しい記述です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 動詞のアクセントは2種類である。 ✅ 正しい。共通語の動詞は「高起式」と「低起式」の2種類に分類されます。名詞と異なり、動詞のアクセント型は2つに限定される特徴があります。 b. 形容詞のアクセントは3種類である。 ❌ 誤り。共通語の形容詞のアクセント型は2種類です。動詞と同様に「高起式」と「低起式」の二分類に統約されます。3種類という説は誤りです。 c. 名詞のアクセントの種類数はモーラ数と一致する。 ❌ 誤り。名詞のアクセント型はモーラ数よりも種類が少なくなります。例えば、3モーラの名詞は最大で3つのアクセント型を持つ可能性がありますが、全体として「モーラ数=アクセント種類数」という対応関係は成立しません。 d. 複合名詞のアクセントは、原則として後ろから3拍目までが高い。 ❌ 誤り。複合名詞のアクセント規則は「後部成分のアクセント型が優先される」か「前部成分の末拍が高い場合は特定の規則が適用される」など、単純に「後ろから3拍目」という機械的な規則ではありません。この説明は不正確です。 e. 助詞のアクセントは結合する語との関係で決まる。 ✅ 正しい。共通語の助詞(「は」「を」「に」など)のアクセントは、直前に結合する名詞や動詞のアクセント型に依存して決定されます。これを「結合アクセント」と呼び、助詞の基本的な特性です。 --- 【試験対策ポイント】 共通語(東京方言)アクセントの基本区分 | 品詞 | アクセント型数 | 特徴 | |---|---|---| | 名詞 | モーラ数+1種類 | 多様(例:2モーラで3種類) | | 動詞 | 2種類 | 高起・低起のみ | | 形容詞 | 2種類 | 高起・低起のみ | | 助詞 | 可変的 | 先行語のアクセント型に依存 | 重要用語: • 高起式:1モーラ目が高い • 低起式:1モーラ目が低い • 結合アクセント:助詞が先行語に依存する現象 • 複合名詞:前部+後部成分の結合規則は複雑(単純な「拍数ルール」は適用されない)
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