第21回 言語聴覚士国家試験 第142問
言語学第21回
子音語幹動詞(五段活用動詞)はどれか。
- 1.帰 る ✓
- 2.落ちる
- 3.化ける
- 4.モテる
- 5.カビる
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 帰る
五段活用動詞(子音語幹動詞)は、活用の際に語幹の末尾の子音が変化する動詞です。「帰る」は語幹「帰r」で子音rを持ち、活用形(帰ら・帰り・帰る・帰れ・帰ろ)で子音rが保持されながら変化することが特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 帰る
✅ 正しい。語幹末尾が「r」の子音で、活用形で「帰ら・帰り・帰る・帰れ・帰ろ」と子音が変化します。典型的な五段活用動詞です。
2. 落ちる
❌ 誤り。これは二段活用動詞です。「ち」は音韻的には子音+半母音のように見えますが、古典的には「ち」全体が一つの単位として扱われ、語幹末尾が母音「i」の上一段活用に分類されます。
3. 化ける
❌ 誤り。これは二段活用動詞です。「け」で始まる接尾辞的な音で、実際には「ける」が一つの体言で、上一段活用(語幹末尾i)に該当します。
4. モテる
❌ 誤り。外来語由来の動詞で、二段活用(上一段)です。語幹末尾は実質的に母音「e」で、子音語幹ではありません。
5. カビる
❌ 誤り。これも二段活用動詞(上一段活用)です。語幹末尾は母音で、子音語幹ではありません。
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【試験対策ポイント】
活用タイプの判定基準
| 活用類 | 語幹末尾 | 例 | 活用パターン |
|---|---|---|---|
| 五段活用(子音語幹) | 子音(r,k,g,t,d,n,b,m) | 帰る・読む・書く・飲む | 帰ら・帰り・帰る・帰れ・帰ろ |
| 上一段活用 | 母音i | 見る・起きる・落ちる | 見・見・見る・見れ・見よ |
| 下一段活用 | 母音e | 食べる・寝る・教える | 食べ・食べ・食べる・食べれ・食べよ |
| カ行変格活用 | 特殊 | 来る | 来・来・来・来れ・来よ |
| サ行変格活用 | 特殊 | する | し・し・する・せよ・しよう |
紛らわしい点
- 「落ちる」「化ける」のように「ち」「け」が含まれる動詞は、古典文法では上一段活用
- 外来語動詞(モテる、カビるなど)は現代日本語でも二段活用として扱う傾向
- 五段活用判定の鍵:活用形で子音が明確に変化するか確認(帰ら・帰り)