STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第143問

言語学第21回
連濁でないのはどれか。
  1. 1.青 空
  2. 2.か細い
  3. 3.それぞれ
  4. 4.ほの暗い
  5. 5.ばかばかしい ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — ばかばかしい 「ばかばかしい」の「ばか」はもともと濁音「ば」で始まる語であり、清音から濁音への変化は生じていない。連濁とは2つの語が結びついて複合語になる際、後ろの語の最初の音が清音から濁音に変化する現象であるため、音変化を伴わない「ばかばかしい」は連濁に該当しない。 --- 【各選択肢の解説】 1. 青空(あおぞら) ✅ 連濁である。「青(あお)」+「そら」が複合し、後部要素「そら」の語頭「そ(清音)」が「ぞ(濁音)」に変化している。 2. か細い(かぼそい) ✅ 連濁である。「か」+「ほそい」が複合し、後部要素「ほそい」の語頭「ほ(清音)」が「ぼ(濁音)」に変化している。 3. それぞれ ✅ 連濁である。「それ」+「それ」の繰り返し構造で、後部の「そ(清音)」が「ぞ(濁音)」に変化している。同一語の繰り返しでも連濁は生じる。 4. ほの暗い(ほのぐらい) ✅ 連濁である。「ほの」+「くらい」が複合し、後部要素「くらい」の語頭「く(清音)」が「ぐ(濁音)」に変化している。 5. ばかばかしい ❌ 連濁ではない。「ばか」+「ばか+しい」の構造だが、後部の「ばか」の語頭「ば」はもともと濁音であり、清音から濁音への変化は起きていない。連濁の必須条件(清音→濁音の変化)を満たさないため、連濁に該当しない。 --- 【試験対策ポイント】 連濁の定義を正確に押さえることが重要。 **連濁が成立する必須条件** 1. 2つ以上の語が結びついて複合語を形成すること 2. 後部要素の語頭音が**清音**であること 3. その清音が**濁音に変化**すること | 選択肢 | 前部要素 | 後部要素の語頭 | 変化 | 連濁か | |---|---|---|---|---| | 青空 | あお | そ(清音) | そ→ぞ | 連濁 | | か細い | か | ほ(清音) | ほ→ぼ | 連濁 | | それぞれ | それ | そ(清音) | そ→ぞ | 連濁 | | ほの暗い | ほの | く(清音) | く→ぐ | 連濁 | | ばかばかしい | ばか | **ば(濁音)** | 変化なし | 連濁でない | 「ばかばかしい」は後部要素がもともと濁音「ば」で始まっているため、連濁の定義から外れる。問題のポイントは「後部要素の語頭が清音から濁音に変化したかどうか」を確認する作業であり、見た目に濁音が含まれていても連濁とは限らない点に注意する。
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