STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第24問

神経系第21回
眼球運動に関わるのはどれか。 a.視神経 b.顔面神経 c.滑車神経 d.外転神経 e.三叉神経 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d(滑車神経、外転神経) 眼球運動は脳神経Ⅲ(動眼神経)、Ⅳ(滑車神経)、Ⅵ(外転神経)の3つの脳神経によってのみ支配されます。滑車神経は上斜筋を、外転神経は外直筋を支配するため、眼球運動に直接関わります。視神経は感覚神経、顔面神経と三叉神経は眼球運動に関わりません。 --- 【各選択肢の解説】 a. 視神経(脳神経Ⅱ) ❌ 誤り。視覚情報を脳に伝える感覚神経であり、眼球運動の制御には関わりません。眼球位置の感覚情報受け取りには関与しません。 b. 顔面神経(脳神経Ⅶ) ❌ 誤り。顔面筋の運動支配(アブミ骨筋反射など)や涙腺・唾液腺支配が主機能で、眼球運動筋を支配しません。 c. 滑車神経(脳神経Ⅳ) ✅ 正しい。唯一の下行性脳神経で、上斜筋を支配します。眼球の内下転(内転と下転の組み合わせ)に重要な役割を果たします。 d. 外転神経(脳神経Ⅵ) ✅ 正しい。外直筋を支配し、眼球の外転(耳側への運動)を制御します。Lateral rectus muscleの唯一の支配神経です。 e. 三叉神経(脳神経Ⅴ) ❌ 誤り。眼窩領域の感覚神経(角膜反射など)ですが、眼球運動筋を支配しません。眼球運動には関与しません。 --- 【試験対策ポイント】 眼球運動支配(脳神経Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ) | 脳神経 | 名称 | 支配筋 | 主な眼球運動 | |---|---|---|---| | Ⅲ | 動眼神経 | 内直筋・上直筋・下直筋・下斜筋 | 内転・上転・下転・外下転 | | Ⅳ | 滑車神経 | 上斜筋 | 内下転(特に内転時の下転) | | Ⅵ | 外転神経 | 外直筋 | 外転 | 頭部外傷時の脳神経障害の臨床的特徴: - 滑車神経麻痺:垂直複視(特に下を見るとき) - 外転神経麻痺:眼球内転ポジション固定(内斜視) - 動眼神経麻痺:「眼が下を向き、鼻を向く」(下+内の位置) 頻出陥阱: 視神経(Ⅱ)は「視覚情報の伝達」のみで運動支配なし 顔面神経(Ⅶ)は「目を閉じる」(眼輪筋)のみで、眼球そのものは動かさない
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