STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第25問

認知心理学第21回
誤っている組合せはどれか
  1. 1.群 化 ― 形の知覚
  2. 2.感覚遮断 ― 弁別学習 ✓
  3. 3.符号化 ― 記 憶
  4. 4.洞 察 ― 問題解決
  5. 5.命題による表現 ― 文の理解

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 感覚遮断 ― 弁別学習 感覚遮断は視覚・聴覚などの外部刺激を遮断する実験的操作であり、弁別学習(異なる刺激間の違いを学習すること)とは無関係です。むしろ感覚遮断は知覚の変化や幻覚の発生などの知覚現象の研究で用いられ、弁別学習は通常、刺激を「提示する」ことで成立するため、組み合わせが矛盾しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 群化 ― 形の知覚 ✅ 正しい。群化(グルーピング)はゲシュタルト心理学の基本原理で、近接性・類同性・連続性などの法則により、視覚要素が自動的にグループ化される現象です。形の知覚に直結する概念です。 2. 感覚遮断 ― 弁別学習 ❌ 誤り。感覚遮断は外部刺激を最小化する実験条件であり、弁別学習は対比的な刺激を提示して違いを学習するプロセスです。両者は相反する操作であり関連性がありません。 3. 符号化 ― 記憶 ✅ 正しい。符号化は情報を脳が処理しやすい形に変換するプロセスであり、記憶成立の第一段階です。符号化なしに情報は記銘されません。 4. 洞察 ― 問題解決 ✅ 正しい。洞察(インサイト)は問題解決の重要なメカニズムであり、突然の「ひらめき」により解決策が認識される現象です。ケーラーの類人猿の実験が有名です。 5. 命題による表現 ― 文の理解 ✅ 正しい。人間は文を読む際、その内容を命題的知識(意味的単位)に符号化して理解・保持します。命題表現は文の意味理解の中核をなします。 --- 【試験対策ポイント】 感覚遮断(Sensory Deprivation)と弁別学習の関係性 | 項目 | 感覚遮断 | 弁別学習 | |---|---|---| | 定義 | 外部刺激を遮断する操作 | 異なる刺激の違いを学習 | | 刺激呈示 | なし・最小化 | 対比的に提示 | | 研究対象 | 知覚の可塑性・幻覚 | 条件付け・学習メカニズム | | 関連性 | 無関係 | 無関係 | ゲシュタルト心理学の主要概念(必出パターン) - 群化:近接性・類同性・連続性・閉合性・図と地 - 形の知覚に直結する理論 - 本問1番の出題根拠 記憶成立の段階(3段階説) 1. 符号化:情報を変換 2. 保持:時間経過させる 3. 検索:想起する 紛らわしい組み合わせの見分け方 「組合せが誤っている」問題では、「概念的に無関係」「相反する操作」「異なる段階」の3パターンを意識する。本問は「相反する操作」のパターンです。
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