STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第44問

言語学第21回
上位語と下位語の関係にあるのはどれか。
  1. 1.花 ― 種
  2. 2.蛸 ― 凧
  3. 3.ゆり ― ひまわり
  4. 4.は虫類 ― 蛇 ✓
  5. 5.かたつむり ― でんでんむし

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — は虫類 ― 蛇 上位語(上義語)と下位語(下義語)の関係とは、より広い概念がより狭い概念を包含する包含関係です。「は虫類」は爬虫類全般を指す広い概念であり、「蛇」はは虫類に属する特定の動物であるため、典型的な上位語と下位語の関係にあります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 花 ― 種 ❌ 誤り。「花」と「種」は部分と全体の関係(全体と部分関係)であり、上位語と下位語の関係ではありません。花は種子植物の生殖器官で、種とは生物分類学上の単位です。概念的な包含関係がありません。 2. 蛸 ― 凧 ❌ 誤り。「蛸」と「凧」は単なる同音異義語(音は同じでも全く異なる意味の語)です。蛸は生物で凧は道具であり、上位語と下位語のような包含関係は存在しません。 3. ゆり ― ひまわり ❌ 誤り。「ゆり」と「ひまわり」は共に花の種類ですが、同位語(並列関係)です。どちらか一方が他方を包含する上位語と下位語の関係にはありません。 4. は虫類 ― 蛇 ✅ 正しい。は虫類(より広い分類)が上位語で、蛇(その一種)が下位語です。蛇はは虫類に属するため、明確な包含関係があります。これは分類学的な上下関係と一致します。 5. かたつむり ― でんでんむし ❌ 誤り。「かたつむり」と「でんでんむし」は同じ生物を指す異なる方言・呼び方です。同義語関係(シノニム)であり、上位語と下位語の関係ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 上位語と下位語の判定基準 | 関係の種類 | 特徴 | 例 | |---|---|---| | 上位語と下位語 | 広い概念がより狭い概念を包含する | 動物→犬、果物→りんご | | 同位語(並列関係) | 同じレベルの概念が並ぶ | 犬と猫、りんごとみかん | | 同義語(シノニム) | 異なる表現で同じ意味 | かたつむり・でんでんむし | | 対義語 | 意味が反対 | 親と子、大きいと小さい | | 部分と全体 | 部位と全体の関係 | 花と種、手と腕 | 紛らわしい選択肢の区別法 - 選択肢3「ゆり・ひまわり」:同じ「花」という上位語に属する同位語。上位語と下位語ではない - 選択肢5「かたつむり・でんでんむし」:呼び方が異なるだけで、概念の大小関係がない - 選択肢1「花・種」:植物の部位と分類単位で全く無関係 出題頻度 上位語と下位語の関係判定は言語学の基本概念であり、意味論でよく出題されます。同位語や同義語との区別が鍵になります。
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