第21回 言語聴覚士国家試験 第45問
言語学第21回
「ら抜き言葉」はどれか。
a.切れる
b.食べれる
c.見れる
d.踊れる
e.走れる
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — b.食べれる、c.見れる
「ら抜き言葉」とは、可能形の作成時に「られる」から「ら」が抜けて「れる」になった表現です。本来は下一段動詞に「られる」を接続すべきところ、五段動詞と同じ「れる」で可能形を作った誤用を指します。
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【各選択肢の解説】
a. 切れる
✅ 正しい標準形。「切る」(五段動詞)の可能形は「切れる」が正しく、「ら抜き」ではありません。五段動詞の可能形は「〜れる」で正規です。
b. 食べれる
❌ ら抜き言葉。「食べる」(下一段動詞)の正規の可能形は「食べられる」ですが、「ら」を抜いて「食べれる」としたもの。これが典型的なら抜き言葉です。
c. 見れる
❌ ら抜き言葉。「見る」(下一段動詞)の正規の可能形は「見られる」ですが、「ら」を抜いて「見れる」としたもの。これも典型的なら抜き言葉です。
d. 踊れる
✅ 正しい標準形。「踊る」(五段動詞)の可能形は「踊れる」が正しく、五段動詞の標準的な可能形なのでら抜きではありません。
e. 走れる
✅ 正しい標準形。「走る」(五段動詞)の可能形は「走れる」が正しく、五段動詞の標準的な可能形なのでら抜きではありません。
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【試験対策ポイント】
ら抜き言葉の見分け方
| 動詞の種類 | 基本形 | 正規の可能形 | ら抜き言葉 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 下一段 | 食べる・見る・出来る | 食べられる・見られる・出来られる | 食べれる・見れる・出来れる | ❌ 誤用 |
| 五段 | 切る・踊る・走る・書く | 切れる・踊れる・走れる・書ける | (通常なし) | ✅ 標準形 |
キーポイント
- ら抜き言葉は「下一段動詞」でのみ発生する誤用
- 五段動詞の「〜れる」は正規形であり、ら抜きではない
- 「られる」→「れる」に縮約された形がら抜き言葉の本態
- 言語聴覚士の患者教育では「正規形の認識」が重要