第21回 言語聴覚士国家試験 第78問
機能性構音障害第21回
口腔顔面領域の随意運動で最初に獲得されるのはどれか。
- 1.頬を膨らませる。
- 2.舌を突出させる。 ✓
- 3.舌を左右の口角につける。
- 4.舌で上口唇をなめる。
- 5.口唇をとがらせる。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 舌を突出させる。
口腔顔面領域の随意運動の獲得順序は、発達段階を反映しています。舌の突出は生後3~4ヶ月頃に獲得される最も基本的な随意運動であり、他の複雑な口腔運動に先立ちます。これは原始反射(吸啜反射)から随意的な舌運動への移行を示す重要なマイルストーンです。
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【各選択肢の解説】
1. 頬を膨らませる。
❌ 誤り。頬の膨張は舌突出よりも後に獲得される運動です。この運動には頬筋の協調的なコントロールが必要で、より複雑な随意運動に分類されます。
2. 舌を突出させる。
✅ 正しい。生後3~4ヶ月頃に獲得される最初の随意的舌運動です。これは吸啜反射から自発的な舌コントロールへの発達段階を象徴しており、その後の複雑な舌運動(側方運動、挙上など)の基盤となります。
3. 舌を左右の口角につける。
❌ 誤り。舌の側方運動は舌突出よりも後に獲得される、より高度な随意運動です。前後運動の習得後に左右の分化運動が発達します。
4. 舌で上口唇をなめる。
❌ 誤り。この運動は舌の突出と上方挙上を組み合わせた複合運動であり、より洗練されたコントロールを要するため、舌突出よりも後の発達段階で獲得されます。
5. 口唇をとがらせる。
❌ 誤り。口唇の円唇化(とがらせる動作)は口輪筋の協調的収縮を必要とするため、舌突出よりも後に獲得される運動です。
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【試験対策ポイント】
口腔顔面領域の随意運動獲得順序(発達段階):
生後3~4ヶ月:舌突出(最初)
生後5~6ヶ月:舌の上下運動・頬の膨張
生後7~8ヶ月:舌の側方運動
生後9~12ヶ月:舌で口唇をなめる・複合運動
重要な区別:
- 原始反射(吸啜反射)→随意運動への移行が焦点
- 前後運動(舌突出)< 側方運動(左右)< 複合運動(舌で口唇をなめる)
- 機能性構音障害の評価では、こうした基本的随意運動の習得状況を確認
構音障害児の評価では、発音の誤りの有無だけでなく、口腔運動の随意性と分化が重要な指標となります。