STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第124問

認知心理学第22回
受容した刺激情報への選択的注意がかかわるのはどれか。
  1. 1.新近効果
  2. 2.同時対比
  3. 3.暗順応
  4. 4.カクテルパーティ効果 ✓
  5. 5.サッケード効果

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — カクテルパーティ効果 カクテルパーティ効果は、雑音の多い環境で複数の音声が同時に存在する中でも、自分に関連のある刺激(例:自分の名前)に対して注意を向けることで、その情報を選別して受け取ることができる現象です。これは受容した刺激情報に対する選択的注意の典型的な例です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 新近効果 ❌ 誤り。これは系列位置効果に関わる記憶現象で、列挙された複数の情報のうち最後に提示されたものが記憶されやすくなる傾向です。注意ではなく記憶プロセスに関わります。 2. 同時対比 ❌ 誤り。同時対比は知覚における対比現象で、二つの刺激が同時に提示される際に、その違いが強調されて知覚される現象です。刺激の評価基準や背景との相互作用に関わり、選択的注意ではありません。 3. 暗順応 ❌ 誤り。暗順応は暗い環境に目を置いたとき、時間経過に伴い網膜が光に対する感度を高める生理的現象です。光覚受容細胞の感受性変化であり、選択的注意とは無関係です。 4. カクテルパーティ効果 ✅ 正しい。多くの音声が同時に存在する雑然とした環境(カクテルパーティの会場)において、自分に関連のある特定の音声(例:自分の名前や関心事)に選択的に注意を向け、その情報を優先的に処理する能力を指します。受容した刺激情報の中から重要な情報を選別する選択的注意の代表例です。 5. サッケード効果 ❌ 誤り。サッケードは眼球運動の一種で、急速に視線を移動させる無意識的な眼球運動です。視覚的注意を向ける際に伴う現象ですが、「選択的注意がかかわる」という設問主旨としては直接的な答えではありません。また「サッケード効果」という用語自体が標準的な心理学用語ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 選択的注意の代表現象一覧 | 現象名 | 領域 | 説明 | 重要性 | |---|---|---|---| | カクテルパーティ効果 | 聴覚注意 | 雑音環境で特定音声に注意 | 直接的な選択的注意 | | カクテルパーティ現象 | 同上 | 自分の名前を聞き分ける能力 | 同上 | | 視覚的探索 | 視覚注意 | 多くの対象から特定対象を検出 | 選択的注意の視覚版 | | 新近効果 | 記憶 | 最後の情報が記憶される | 注意ではなく記憶 | | 同時対比 | 知覚 | 背景との対比で知覚が変わる | 知覚現象 | | 暗順応 | 視覚生理 | 暗い環境での感度上昇 | 生理的適応 | 注意の種類 - 選択的注意:多くの刺激の中から必要なものを選別して処理 - 持続的注意(継続的注意):長時間、同じ対象に注意を向け続ける - 分割注意:複数の対象に同時に注意を向ける - 緊急注意(アラート):予期しない刺激への急速な注意転導 認知心理学試験での頻出区別 「効果」「現象」という用語が出た場合: - 選択的注意に関連:カクテルパーティ効果 - 記憶に関連:新近効果、初
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