第22回 言語聴覚士国家試験 第13問
神経系第22回
舌を前方に出す筋はどれか
- 1.オトガイ舌筋 ✓
- 2.茎突舌筋
- 3.口蓋舌筋
- 4.垂直舌筋
- 5.舌骨舌筋
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — オトガイ舌筋
舌を前方に突き出す作用は、オトガイ舌筋(genioglossus muscle)の主要な機能です。この筋肉は下顎のオトガイ棘から舌体全体に放射状に走行し、両側が協調して収縮すると舌全体を前方に突き出します。舌運動の中で最も代表的で重要な筋肉であり、試験頻出項目です。
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【各選択肢の解説】
1. オトガイ舌筋
✅ 正しい。舌前方突出の主動筋です。下顎のオトガイ棘から舌体全体に付着し、両側収縮で舌を前に出します。脳神経XII(舌下神経)支配。
2. 茎突舌筋
❌ 誤り。茎突舌骨靱帯から舌側面の奥の方に走行し、舌を後上方に引く作用があります。舌を前に出すのではなく、後ろに引きます。
3. 口蓋舌筋
❌ 誤り。軟口蓋から舌奥部に走行し、舌を上後方に引く作用があります。舌を前に出す作用はありません。
4. 垂直舌筋
❌ 誤り。舌の表面から深部に垂直に走行し、舌の高さを調整する筋肉です。前後方向の舌運動ではなく、舌の厚さや形状の変化に関与します。
5. 舌骨舌筋
❌ 誤り。舌骨から舌奥部に走行し、舌を下後方に引く作用があります。舌前方突出とは反対の動きを行う筋肉です。
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【試験対策ポイント】
舌を動かす筋肉の作用(舌内筋・外筋の整理)
| 筋肉名 | 起点 | 主要な作用 | 神経支配 |
|---|---|---|---|
| オトガイ舌筋 | 下顎オトガイ棘 | **舌を前方に突き出す** | XII(舌下神経) |
| 茎突舌筋 | 茎状突起 | 舌を後上方に引く | XII |
| 口蓋舌筋 | 軟口蓋 | 舌を上後方に引く | XII |
| 舌骨舌筋 | 舌骨 | 舌を下後方に引く | XII |
| 垂直舌筋 | 舌背〜舌下面 | 舌の高さ・形状調整 | XII |
重要な区別:
- オトガイ舌筋が舌運動で最も強力で代表的
- 茎突舌筋・口蓋舌筋は共に「舌を後ろに引く」が、前者は後上方、後者も後方だが差がある
- 舌を前に出す → オトガイ舌筋で確定