STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第137問

音声学第22回
アクセントの低い拍を〇、高い拍を●で示す。 共通語(東京方言)で「はしらない(走らない)」はどれか。
  1. 1.●〇〇〇〇
  2. 2.〇●〇〇〇
  3. 3.〇●●〇〇 ✓
  4. 4.〇〇〇●〇
  5. 5.〇●●●〇

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 〇●●〇〇 共通語(東京方言)における「はしらない」の5拍は、1拍目が低く、2~3拍目が高く、4~5拍目が低い「〇●●〇〇」というアクセント型になります。これは「2型アクセント」(2拍目から高くなり、4拍目で下がる)に分類され、共通語の標準的なアクセント体系に準拠しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. ●〇〇〇〇 ❌ 誤り。これは「1型アクセント」(最初の拍が高く、2拍目以降すべて低い)です。「橋(はし)」単語のアクセント型ですが、活用形の「はしらない」ではこのパターンにはなりません。 2. 〇●〇〇〇 ❌ 誤り。これは「2型アクセント」ですが、2拍目のみ高く、3拍目で即座に下がるパターンです。「はしらない」は3拍目も高いままで継続するため、この選択肢では高さの継続が不足しています。 3. 〇●●〇〇 ✅ 正しい。これが「はしらない」の正確なアクセント型です。1拍目「は」は低く、2~3拍目「し・ら」は高く、4~5拍目「な・い」は低くなります。共通語における標準的な5拍語の「2型アクセント」の典型例です。 4. 〇〇〇●〇 ❌ 誤り。これは「4型アクセント」(4拍目が高い)です。このパターンでは不自然な高さの位置となり、共通語の「はしらない」には該当しません。 5. 〇●●●〇 ❌ 誤り。これは「2型アクセント」ですが、高さが3拍目まで継続して4拍目にも及んでおり、下降位置が後ろすぎます。共通語では「はしらない」の高さは3拍目で終わります。 --- 【試験対策ポイント】 **5拍語の主要アクセント型パターン** | アクセント型 | 高さの位置 | 記号例 | 代表語 | |---|---|---|---| | 1型 | 1拍目のみ高い | ●〇〇〇〇 | 橋(はし) | | 2型 | 2~3拍目高い | 〇●●〇〇 | はしらない | | 3型 | 3~4拍目高い | 〇〇●●〇 | あめのひ | | 4型 | 4拍目のみ高い | 〇〇〇●〇 | なすのみ | | 5型 | すべて低い(末尾高い)| 〇〇〇〇● | 柿(かき) | **共通語アクセントの読み方ルール** - 高さが「●」から「〇」に変わる位置を「下降点」と呼ぶ - 「はしらない」は2拍目から高くなり、4拍目で下降→「2型」 - 活用形は基本形のアクセント型を保つことが多い(「走る」→「走らない」) - 東京方言基準の共通語では、単語内で最大1つの下降点しか持たない(原則)
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