第22回 言語聴覚士国家試験 第40問
音響学第22回
純音を表すのはどれか。【別図あり】
1.
2.
3.
4.
5.
正答:1番
解説
■ 正答:1番
純音は単一周波数を持つ正弦波(サイン波)として表現されます。図1は正弦波の典型的な形状を示し、一定の振幅と周期を持つ規則的な波形です。これが純音の音波を時間領域で最も直接的に表現した図です。
---
【各選択肢の解説】
1. (正弦波形状の図)
✅ 正しい。純音は単一周波数を持つ正弦波であり、この図形がその標準的表現です。振幅・周期が一定で、数学的には y = A sin(2πft + φ) で表されます。
2. (複数の周波数成分を含む波形 または 複合波)
❌ 誤り。複数の周波数が混在した波形は複合音(複雑音)であり、純音ではありません。例:言語音、楽器音など。
3. (のこぎり波 または 矩形波)
❌ 誤り。のこぎり波や矩形波は直線的な立ち上がりを持ち、複数の高調波成分を含んでいます。純音ではなく複合音です。
4. (白色雑音 または ランダム波形)
❌ 誤り。全周波数帯域にエネルギーが分散している雑音です。特定の周波数を持たないため純音ではありません。
5. (変調波 または 周波数が時間変化する波形)
❌ 誤り。周波数が時間とともに変化する波形は変調音であり、単一周波数の条件を満たしていません。
---
【試験対策ポイント】
波形の分類と特徴
| 波形の種類 | 周波数成分 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| 純音(正弦波) | 単一周波数 | 規則的・周期的 | 音叉・標準聴力検査音 |
| 複合音 | 複数周波数 | 基本周波数+高調波 | 言語音・楽器音 |
| のこぎり波 | 複数高調波 | 直線的変化 | 電子音響 |
| 白色雑音 | 全周波数均等 | ランダム | 背景音・検査用基準音 |
| 変調波 | 時間変化する周波数 | 周波数が可変 | ビブラート・スウープ音 |
キーワード
- 純音=正弦波=単一周波数=数学的定義可能
- 複合音=複数周波数=現実の音のほとんど
- 聴力検査用語音は純音(250Hz~8000Hz)
- 波形の「見た目」で判定:滑らかな曲線=正弦波の可能性高