STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第72問

言語発達障害学第22回

第22回 言語聴覚士国家試験 第72問(言語発達障害学)の正答は 2 です。K-ABCの結果から認知特性に合った漢字指導を選ぶ画像問題。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
9歳男児。主訴は「漢字が書けない」。視覚的認知・記憶には問題がない。K-ABCの結果を示す。認知発達特性に合わせた指導法として適切なのはどれか。 a.絵と漢字をマッチングさせて漢字全体の形を捉える。 b.絵カードを提示して漢字の意味を理解させる。 c.ことばや番号を用いて漢字の書き順を意識させる。 d.漢字の部分に名前を付けて書き方を言語化する。 e.漢字をパズルにして空間的に形を理解する。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
第22回第72問 図

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:2番 — K-ABCで同時処理優位。全体的・空間的に形を捉える指導が適する。

K-ABCの結果から認知特性に合った漢字指導を選ぶ画像問題。


【各選択肢の解説】

本児は同時処理(同時尺度)が有意に高く、継次処理(継次尺度)が有意に低い同時処理優位を示す。同時処理は情報を全体的・空間的にまとめて捉える力で、これを活かす指導が適する。

a.✅ 絵と漢字をマッチングさせて漢字全体の形を捉える:全体をひとまとまりで捉える同時処理を活かす。適切。
b.❌ 絵カードを提示して漢字の意味を理解させる:意味理解の支援であって、書字の認知特性に直接合わせた方法ではない。
c.❌ ことばや番号を用いて書き順を意識させる:順序立てて言語化する継次処理寄りの方法で、本児の弱い側に合わせている。
d.❌ 漢字の部分に名前を付けて書き方を言語化する:言語的・継次的な方法で、弱い側に合わせている。
e.✅ 漢字をパズルにして空間的に形を理解する:空間的に全体を捉える同時処理を活かす。適切。

→ 同時処理を活かす a,e の組合せである2番が正答となる。


【試験対策ポイント】

K-ABCは継次処理と同時処理の優位性をみる。同時処理優位なら「全体・視覚・空間」を使う指導、継次処理優位なら「順序・言語・段階」を使う指導、と特性に合わせて選ぶ。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第22回 全問一覧

▶ 言語発達障害学 の過去問一覧

スポンサーリンク