第23回 言語聴覚士国家試験 第200問
小児聴覚障害第23回
視覚聴覚二重障害(盲ろう)について誤っているのはどれか。
- 1.盲ろうの定義は身体障害者福祉法に規定されている。 ✓
- 2.触手話は言ろう者のコミュニケーション手段になる。
- 3.糖尿病は視覚聴覚二重障害を生じる。
- 4.我が国の盲ろう者数は約14,000人と推計されている。
- 5.アッシャー症候群は視覚聴覚二重障害を生じる。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 盲ろうの定義は身体障害者福祉法に規定されている。
盲ろう者の定義は身体障害者福祉法ではなく、厚生労働省の通知(盲ろう者支援の基本的な考え方)や社会福祉法等で扱われています。身体障害者福祉法は視覚障害と聴覚障害を「個別に」規定していますが、盲ろう者として「統合した定義」は同法には存在しません。
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【各選択肢の解説】
1. 盲ろうの定義は身体障害者福祉法に規定されている。
❌ 誤り。盲ろう者の定義は身体障害者福祉法には規定されていません。視覚障害と聴覚障害は同法で個別に規定されていますが、両者を統合した盲ろう者の定義は厚生労働省通知等で示されています。
2. 触手話は言ろう者のコミュニケーション手段になる。
✅ 正しい。触手話(盲ろう者が相手の手の上に手を重ねて読み取る手話)は、視覚と聴覚両方が障害されている盲ろう者にとって重要なコミュニケーション手段です。盲ろう者が最も多く使用する方法の一つです。
3. 糖尿病は視覚聴覚二重障害を生じる。
✅ 正しい。糖尿病網膜症は視覚障害、糖尿病性難聴は聴覚障害を引き起こすため、進行すれば視覚聴覚二重障害(盲ろう)の原因疾患となります。
4. 我が国の盲ろう者数は約14,000人と推計されている。
✅ 正しい。日本の盲ろう者数は約14,000人と推計されています(厚生労働省調査)。この数字は試験頻出の知識です。
5. アッシャー症候群は視覚聴覚二重障害を生じる。
✅ 正しい。アッシャー症候群は遺伝性疾患で、進行性感音難聴と網膜色素変性(進行性視覚障害)を特徴とし、典型的な盲ろう者の原因疾患です。世界的に遺伝性盲ろうの最大原因です。
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【試験対策ポイント】
盲ろう者の定義と法制度
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 身体障害者福祉法 | 視覚・聴覚障害を個別に規定(統合定義なし) |
| 盲ろうの定義 | 厚生労働省通知で規定 |
| 国内推計数 | 約14,000人 |
主要な盲ろう者原因疾患
- アッシャー症候群(最大遺伝性原因)
- 糖尿病(視覚・聴覚両障害可能)
- 加齢性疾患(老年期の代表原因)
盲ろう者のコミュニケーション手段
- 触手話(最頻用)
- 手書き文字
- 音声(聴覚に残存聴力がある場合)
- アテンダント利用
頻出誤りパターン
- 盲ろうの定義が「身体障害者福祉法に規定」→実際は省通知
- 盲ろう者数の数字の誤認(14,000人は確実に覚える)