第28回 言語聴覚士国家試験 第189問
小児聴覚障害第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第189問(小児聴覚障害)の正答は 4 です。伝音難聴をきたす疾患を問う問題である。
問題
伝音難聴をきたすのはどれか。
a.ペンドレッド症候群
b.アルポート症候群
c.トリーチャー・コリンズ症候群
d.ファン・デル・ヘーベ (van der Hoeve)症候群
e.ワールデンブルグ症候群
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — c・d
伝音難聴をきたす疾患を問う問題である。外耳・中耳の形成異常や耳小骨の固着をきたす疾患が伝音難聴を生じる。トリーチャー・コリンズ症候群(外中耳奇形)とファン・デル・ヘーベ症候群(骨形成不全による耳小骨固着)が該当し、選択肢4が正答である。
【各選択肢の解説】
a. ペンドレッド症候群
❌ 内耳(前庭水管拡大)と甲状腺腫を伴う感音難聴である。
❌ 内耳(前庭水管拡大)と甲状腺腫を伴う感音難聴である。
b. アルポート症候群
❌ 腎炎を伴う感音難聴で、内耳の障害による。
❌ 腎炎を伴う感音難聴で、内耳の障害による。
c. トリーチャー・コリンズ症候群
✅ 外耳・中耳の形成異常を伴い、伝音難聴をきたす(=正答)。
✅ 外耳・中耳の形成異常を伴い、伝音難聴をきたす(=正答)。
d. ファン・デル・ヘーベ症候群
✅ 骨形成不全症に伴いアブミ骨の固着などを生じ、伝音難聴をきたす(=正答)。
✅ 骨形成不全症に伴いアブミ骨の固着などを生じ、伝音難聴をきたす(=正答)。
e. ワールデンブルグ症候群
❌ 白毛・虹彩異色などを伴う感音難聴である。
❌ 白毛・虹彩異色などを伴う感音難聴である。
【試験対策ポイント】
難聴をきたす症候群は、障害部位(外中耳=伝音性/内耳=感音性)で整理する。外耳・中耳の奇形(トリーチャー・コリンズ)や耳小骨の固着(ファン・デル・ヘーベ)は伝音難聴、内耳の障害(ペンドレッド・アルポート・ワールデンブルグ)は感音難聴を生じる。
| 難聴の型 | 症候群の例 |
|---|---|
| 伝音難聴 | トリーチャー・コリンズ・ファン・デル・ヘーベ |
| 感音難聴 | ペンドレッド・アルポート・ワールデンブルグ |
症候群名だけでなく、随伴所見(青色強膜・甲状腺腫・白毛など)と障害部位を結びつけて覚えると、鑑別がしやすくなる。ファン・デル・ヘーベ症候群は骨形成不全症の一型で、青色強膜・易骨折とともにアブミ骨固着による伝音難聴を呈する。トリーチャー・コリンズ症候群は顔面・外耳の形成異常が目立つなど、特徴的な外表所見が手がかりになる。
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