第23回 言語聴覚士国家試験 第3問
呼吸系第23回
スパイロメトリーで測定できるのはどれか。
a.1秒率
b.換気率
c.残気量
d.肺活量
e.1回換気量
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — a,d,e(1秒率、肺活量、1回換気量)
スパイロメトリーは努力的な呼吸運動を記録する検査で、気流量を直接測定できます。測定できるのは肺容量(肺活量など)と努力呼吸由来の指標に限定され、残気量や換気率などの間接的な計算値は測定不可です。
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【各選択肢の解説】
a. 1秒率(FEV1/FVC)
✅ 正しい。スパイロメトリーで測定可能です。最大努力呼出時の最初の1秒間の呼出量を肺活量で割った値で、閉塞性換気障害の指標として重要(基準値80%以上)です。
b. 換気率
❌ 誤り。換気率は「分時換気量÷呼吸数」で計算される値であり、スパイロメトリー単独では測定できません。呼吸数を別途計測する必要があり、複合的な計算が必要です。
c. 残気量(RV)
❌ 誤り。残気量はスパイロメトリーで測定不可です。最大呼出後に肺に残る気体量のため、スパイロメトリーの記録には反映されません。測定にはヘリウム希釈法やアルゴン希釈法などの特殊な方法が必要です。
d. 肺活量(VC)
✅ 正しい。スパイロメトリーの最も基本的な測定値です。最大吸気位から最大呼出をしたときの気体容量を記録します。
e. 1回換気量(TV)
✅ 正しい。通常呼吸時に1回の呼吸で動く気体容量で、スパイロメトリーで直接測定できます。成人では500mL程度が正常値です。
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【試験対策ポイント】
スパイロメトリーの分類
| 測定できる項目 | 測定不可の項目 |
|---|---|
| 肺活量(VC) | 残気量(RV) |
| 努力肺活量(FVC) | 機能的残気量(FRC) |
| 1秒値(FEV1) | 全肺気量(TLC) |
| 1秒率(FEV1/FVC) | 換気率 |
| 1回換気量(TV) | - |
| 分時換気量(MV) | - |
重要な負の知識
- 残気量が必要な計算値(FRC・TLC)→スパイロメトリー不可
- 換気率は「分時換気量÷呼吸数」→スパイロメトリーだけではダメ
- スパイロメトリーは「見える気体」のみ測定→肺内に残った気体は測定不可