STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第20問

呼吸系第27回
発症に喫煙が深く関与するのはどれか。
  1. 1.声帯結節
  2. 2.声帯溝症
  3. 3.声帯嚢胞
  4. 4.声帯ポリープ
  5. 5.ポリープ様声帯 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — ポリープ様声帯 ポリープ様声帯(Reinke浮腫)は、Reinke空間に漿液性の浮腫が貯留する疾患で、喫煙が主要な原因です。慢性的な喫煙による声帯の刺激により、Reinke空間の血管透過性が亢進し、浮腫が生じます。一方、声帯結節、溝症、嚢胞、ポリープは声の酷使や機械的刺激が主原因で、喫煙との因果関係は明確ではありません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 声帯結節 ❌ 誤り。声帯結節は反復的な声の酷使(過度な発声、叫び声など)が主原因で、特に小児の男児に多い良性病変です。喫煙との関連性は低いです。 2. 声帯溝症 ❌ 誤り。声帯溝症は声帯上皮の萎縮と固有層浅層の線維化により溝状欠損が生じる疾患です。加齢や声の酷使が関与しますが、喫煙が発症の深い関与因子ではありません。 3. 声帯嚢胞 ❌ 誤り。声帯嚢胞は声帯固有層に液体が貯留する疾患で、声の酷使や機械的刺激が原因です。喫煙との強い関連性は報告されていません。 4. 声帯ポリープ ❌ 誤り。声帯ポリープは声の酷使による局所的な炎症が原因で、単発性の良性病変です。喫煙よりも声の酷使が主要因です。 5. ポリープ様声帯 ✅ 正しい。ポリープ様声帯(Reinke浮腫)は喫煙が最も重要な原因で、特に女性喫煙者に多く、声帯全体がむくんだ外観を呈します。禁煙により浮腫が消失することもあります。 --- 【試験対策ポイント】 音声障害の鑑別表 | 疾患 | 発症の主原因 | 部位 | 特徴 | 喫煙との関連 | |---|---|---|---|---| | 声帯結節 | 声の酷使 | 声帯前中1/3部 | 両側対称、小結節 | なし | | 声帯溝症 | 加齢・萎縮 | 声帯全体 | 溝状欠損、嗄声固定 | なし | | 声帯嚢胞 | 声の酷使 | 声帯固有層 | 単発、液体貯留 | なし | | 声帯ポリープ | 声の酷使・喫煙 | 声帯一側 | 単発、茎あり | 弱い | | ポリープ様声帯 | 喫煙(主要因) | Reinke空間 | 両側全体、浮腫状 | 強い ◎ | 重要否定知識 - 声帯結節・嚢胞・ポリープ:「喫煙が深く関与」ではない - ポリープ様声帯:禁煙が唯一の根治的治療。音声訓練は補助的
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