STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第4問

生理学第23回
副交感神経の作用はどれか。
  1. 1.心拍数の増加
  2. 2.細動脈の収縮
  3. 3.膵液分泌の抑制
  4. 4.瞳孔散大筋の収縮
  5. 5.気管支平滑筋の収縮 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 気管支平滑筋の収縮 副交感神経は副交感神経節後線維からアセチルコリンを放出し、ムスカリン受容体を介して気管支平滑筋を収縮させます。これにより気道抵抗が増加し、気道が狭窄します。副交感神経の作用は「休息と消化」の機能に対応し、気管支収縮は呼気を促進する作用として機能します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 心拍数の増加 ❌ 誤り。交感神経の作用です。副交感神経は迷走神経を介して心拍数を「減少」させ、房室伝導を遅延させます。 2. 細動脈の収縮 ❌ 誤り。血管収縮は交感神経(α1受容体)の作用です。副交感神経は血管拡張作用をもつことが多く、直接的な血管支配は限定的です。 3. 膵液分泌の抑制 ❌ 誤り。副交感神経は膵液分泌を「促進」します。迷走神経を介した副交感神経刺激により、膵液の分泌量が増加し、消化が促進されます。 4. 瞳孔散大筋の収縮 ❌ 誤り。瞳孔散大筋(放射状筋)は交感神経支配です。副交感神経は瞳孔括約筋を収縮させ、瞳孔を「縮小」させます(縮瞳)。 5. 気管支平滑筋の収縮 ✅ 正しい。副交感神経は迷走神経を介してムスカリン受容体に作用し、気管支平滑筋を収縮させます。気道抵抗が増加し、気管支が狭窄します。 --- 【試験対策ポイント】 | 機能 | 交感神経 | 副交感神経 | |---|---|---| | 心拍数 | 増加 | 減少 | | 瞳孔 | 散大(散大筋収縮) | 縮小(括約筋収縮) | | 気管支 | 弛緩(拡張) | 収縮(狭窄) | | 膵液 | 抑制 | 促進 | | 唾液分泌 | 少量・粘稠 | 多量・漿液性 | | 血管 | 収縮 | 拡張傾向 | | 消化管蠕動 | 抑制 | 促進 | 副交感神経の基本原則:「SLUDD」(Salivation・Lacrimation・Urination・Defecation・Digestion)=「分泌と消化の促進」「気道狭窄」として覚える。選択肢3(膵液分泌の「抑制」)は対義語で引っかけやすい。
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