STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第118問

呼吸系第27回
声の高さの調節に深く関与するのはどれか a.披裂筋 b.甲状披裂筋 c.輪状甲状筋 d.後輪状披裂筋 e.外側輪状披裂筋 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — b. 甲状披裂筋、c. 輪状甲状筋 声の高さ(基本周波数)の調節は、声帯の張力と振動する長さで決まります。甲状披裂筋は声帯を伸展させ、輪状甲状筋は甲状軟骨を前方に回転させることで声帯を張力増加させ、ともに周波数を上昇させます。この2筋が声の高さ調節の主要調節筋です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 披裂筋 ❌ 誤り。披裂筋(横筋・斜筋)は声帯を内転させ、声門を閉鎖する筋です。声帯の長さや張力を変えずに声門開閉のみを行うため、声の高さ調節には直接関与しません。 b. 甲状披裂筋 ✅ 正しい。声帯を後方に引っ張り伸展させることで張力を増加させ、基本周波数を上昇させます。声の高さ調節の最主要筋です。 c. 輪状甲状筋 ✅ 正しい。甲状軟骨を前方に回転させることで声帯を張力増加させます。甲状披裂筋とともに基本周波数の上昇に貢献する重要筋です。 d. 後輪状披裂筋 ❌ 誤り。後輪状披裂筋は披裂軟骨を外転させ、声門を開く筋です。声帯の張力制御に関与せず、声の高さ調節には無関係です。 e. 外側輪状披裂筋 ❌ 誤り。外側輪状披裂筋は披裂軟骨を内転させ、声帯を内側に引く筋です。声門閉鎖に関与するが、声帯の張力変化を起こさないため、高さ調節に関与しません。 --- 【試験対策ポイント】 内喉頭筋の機能分類: | 筋肉 | 機能 | 声の高さ調節 | |---|---|---| | 甲状披裂筋 | 声帯伸展・張力増加 | ✅ 主要筋 | | 輪状甲状筋 | 甲状軟骨回転・張力増加 | ✅ 主要筋 | | 披裂筋(横・斜) | 声帯内転 | ❌ なし | | 後輪状披裂筋 | 声帯外転 | ❌ なし | | 外側輪状披裂筋 | 声帯内転 | ❌ なし | キーポイント: - 「高さ」=「張力」「伸展」=甲状披裂筋+輪状甲状筋のみ - その他の筋は開閉・内転・外転(音響特性を変えるが高さは変えない) - 反回神経支配:全内喉頭筋 - 上喉頭神経内枝支配:輪状甲状筋のみ(注意:反回神経ではない)
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