STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第35問

生涯発達心理学第23回
青年期の特徴でないのはどれか。 a.脱中心化 b.世代継承性 c.心理的離乳 d.モラトリアム e.スチューデントアパシー 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — a,b 青年期の特徴は「自己同一性確立」「心理的独立」「社会への適応模索」に集約されます。脱中心化は児童期(具体的操作期~形式的操作期初期)の特徴であり、世代継承性は中年期(Eriksonの発達段階:45~65歳)の課題です。したがってa,bが青年期の特徴ではありません。 --- 【各選択肢の解説】 a. 脱中心化 ❌ 誤り(青年期の特徴ではない)。脱中心化は児童期(Piagetの具体的操作期)の特徴で、自分の視点だけでなく他者の視点も理解できるようになることです。青年期ではなく、むしろ児童期~思春期初期の発達段階に相当します。 b. 世代継承性 ❌ 誤り(青年期の特徴ではない)。世代継承性(generativity)はEriksonの発達段階において中年期(45~65歳)の課題で、次世代を育成・指導することに生きがいを感じる段階です。青年期ではなく、成人後期の課題に該当します。 c. 心理的離乳 ✅ 正しい。心理的離乳は青年期の重要な課題で、親への心理的依存から脱却し、親を一個の人間として見なおし、精神的に独立していくプロセスです。青年期の自我同一性確立の基盤となります。 d. モラトリアム ✅ 正しい。モラトリアムは青年期の特徴で、職業選択や人生の方向性について一時的に猶予・延期している状態です。様々な価値観を試しながら自己同一性を模索する過程として機能します。 e. スチューデントアパシー ✅ 正しい。スチューデントアパシーは青年期(特に大学生)に見られる現象で、知的能力は保持しながら学習や生活への関心・意欲が低下した状態です。青年期の心理的課題や適応困難を反映する症状とされています。 --- 【試験対策ポイント】 青年期(13~20歳代)の発達課題(Erikson)と誤りやすい年代 |段階名|年齢|主な課題|キーワード| |---|---|---|---| |思春期|12~18歳|自我同一性 vs 役割混乱|アイデンティティ確立| |青年期|18~30歳代|自分らしさの追求|心理的離乳・モラトリアム| |成人前期|20~40歳|親密性 vs 孤立|パートナーシップ・キャリア| |中年期|45~65歳|世代継承性 vs 自己陶酔|次世代育成・人生統合| |老年期|65歳~|完成性 vs 絶望|人生回顧・統合| 青年期の心理特性(重要) ・脱中心化→児童期の特徴(混同注意) ・心理的離乳→親からの精神的独立プロセス ・モラトリアム→一時的な猶予・試行錯誤の期間 ・スチューデントアパシー→知的能力保持+意欲低下(青年期の不適応の一種) 頻出の混同パターン 「脱中心化」は児童期(8~12歳)における具体的操作期の獲得であり、青年期ではない。 「世代継承性」は中年期(45~65歳)のErikson段階08の課題。青年期ではない。
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