STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第12問

生涯発達心理学第28回
生後7〜9か月で可能となるのはどれか。
  1. 1.腹ばい ✓
  2. 2.一人立ち
  3. 3.なぐり書き
  4. 4.積み木を積む
  5. 5.指先で物をつまむ

正答:1番

解説
# 第28回 第12問 解説 ■ 正答:1番 — 腹ばい 生後7〜9か月は、乳幼児の運動発達が活発に進む時期です。この月齢では**腹ばい姿勢**が確立し、前腕を使った腹這いやずりばい(腹這いで移動)が可能になります。これは生後6か月頃の四つん這いへの準備段階であり、正常発達の重要なマイルストーンです。 --- 【各選択肢の解説】 1. **腹ばい** ✅ 正しい。生後7〜9か月で確実に可能。腹這いやずりばいが発達し、やがて四つん這いへ移行します。 2. **一人立ち** ❌ 誤り。一人立ちは生後12か月(1歳)以降に可能となる機能です。7〜9か月ではまだ立つための下肢筋力と体幹安定性が不十分です。 3. **なぐり書き** ❌ 誤り。なぐり書き(描画活動の初期段階)は生後12〜18か月頃から可能になります。7〜9か月では手指の細かい制御がまだ発達途上です。 4. **積み木を積む** ❌ 誤り。積み木を積む行為(視覚と手指協調の高度な活動)は生後18〜24か月以降に可能です。7〜9か月では積み木をつかんだり落としたりすることはできますが、「積む」という意図的な構築行為はできません。 5. **指先で物をつまむ** ❌ 誤り。指先を使った「つまむ動作」(ピンセット握り/precision grasp)は生後9〜12か月頃から発達します。7〜9か月では全掌握(palm grasp)から、まさに移行が始まる時期です。**選択肢5は「7〜9か月で可能」ではなく「その後に可能」です**。 --- 【試験対策ポイント】 **生後0〜12か月の粗大運動発達(正常マイルストーン)**: | 月齢 | 主な発達 | |---|---| | 生後2〜3か月 | 頭部挙上(うつぶせで顎を上げる) | | 生後4か月 | 寝返り開始・頭部コントロール | | 生後6か月 | 四つん這いの準備・座位保持始まる | | **生後7〜9か月** | **腹這い・ずりばい・お座り安定** | | 生後9〜12か月 | 四つん這い・つかまり立ち・数歩の歩行 | | 生後12か月 | 一人立ち・数歩の独歩 | **微細運動発達の進行順序**(重要): 1. **全掌握**(4〜6か月):物を掌全体で握る 2. **放射状握り**(6〜7か月):親指と他の指で握る初期段階 3. **つまむ動作**(9〜12か月):親指と人差し指で器用につまむピンセット握り **よくある誤りパターン**: - 「指先でつまむ」と「腹ばい」を混同する受験生が多い。7〜9か月では腹ばい◎だが、指先つまみはまだ発達途上 - 「なぐり書き」は12か月以降であり、7〜9か月では早すぎる - 「一人立ち」は1歳の典型的なマイルストーンであり、7〜9か月での期待値ではない **認知発達との並行**(参考): - 同時期(7〜9か月)はPiagetの「感覚運動期」の段階Ⅲ後期にあたり、**対象の永続性(object permanence)**が不完
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