STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第45問

言語学第23回
現代日本において、地域方言、社会方言などの変異とみなされないのはどれか。
  1. 1.マジ卍
  2. 2.あがり(お茶のこと)
  3. 3.おおきに
  4. 4.しばれる
  5. 5.いとをかし ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — いとをかし 「いとをかし」は現代日本の言語変異(地域方言や社会方言)ではなく、古典日本語(平安時代)の語彙です。現代日本語の変異体を問う問題において、歴史的に廃れた古語は該当しません。他の選択肢はすべて現代日本において実際に使用されている変異形です。 --- 【各選択肢の解説】 1. マジ卍 ✅ 社会方言(若者言葉)。2010年代後半に流行した若年層特有の表現で、「本当に」「すごい」という意味。SNS・Z世代の言語変異の典型例です。 2. あがり(お茶のこと) ✅ 地域方言(西日本方言)。京都など関西地方で、寿司屋などで提供される「お茶」をさします。地理的に限定された地域方言です。 3. おおきに ✅ 地域方言(関西方言)。「ありがとうございます」という意味の京阪地方特有の表現。鮮明な地域差を示す方言です。 4. しばれる ✅ 地域方言(北海道方言)。「凍える」「非常に寒い」という意味で、北海道で使用される地域方言。気候に基づいた地域特有の語彙です。 5. いとをかし ❌ 古典日本語。『枕草子』などに見られる平安時代の語彙で、「非常に趣深い」という意味。現代日本語の言語変異ではなく、历史的に廃れた古語であるため、現代の地域方言・社会方言には分類されません。 --- 【試験対策ポイント】 言語変異の分類 | 分類 | 特徴 | 例 | |---|---|---| | 地域方言 | 地理的に限定された地域で使用 | あがり、おおきに、しばれる | | 社会方言 | 年代・階層・職業など社会的属性で区別 | マジ卍(若者言葉) | | 古語・古典語 | 歴史的に廃れた言葉 | いとをかし(平安時代) | 出題のポイント:「現代日本において」という時間軸が重要。古語は現代の言語変異ではなく、言語史の対象です。
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