第24回 言語聴覚士国家試験 第1問
医学総論第24回
空気感染するのはどれか。
a.麻疹
b.風疹
c.B型肝炎
d.腸管出血性大腸炎
e.結核
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a,e
空気感染(飛沫核感染)とは、5μm以下の飛沫核が長時間空中に浮遊し、それを吸入することで成立する感染経路です。麻疹と結核がこれに該当し、N95マスク着用・陰圧個室管理などの空気感染予防策が必要です。
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【各選択肢の解説】
a. 麻疹
✅ 正しい。麻疹は空気感染(飛沫核感染)で伝播します。感染力が非常に強く、基本再生産数(R0)は10〜15と感染症の中でも最高水準です。同じ空間にいるだけで感染するため、厳重な空気感染予防策が必要です。
b. 風疹
❌ 誤り。風疹の主な感染経路は飛沫感染および接触感染です。飛沫核による長時間の空中浮遊で伝播するわけではなく、麻疹や結核とは区別されます。先天性風疹症候群の原因になるため母子感染(垂直感染)としても重要です。
c. B型肝炎
❌ 誤り。B型肝炎の感染経路は血液・体液接触感染(針刺し事故・性的接触・母子感染)です。空気感染はしません。唾液中のウイルス量は非常に少なく、通常の日常接触では感染しません。
d. 腸管出血性大腸菌(O157など)
❌ 誤り。腸管出血性大腸菌は経口感染(糞口感染)で伝播します。汚染された食肉・野菜・水などを摂取することで感染し、空気感染とは無関係です。
e. 結核
✅ 正しい。結核は空気感染(飛沫核感染)で伝播します。患者が排出した結核菌を含む飛沫核(直径1〜5μm)が空中に長時間浮遊し、他者が吸入することで感染します。N95マスク着用と陰圧個室での管理が必要です。
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【試験対策ポイント】
空気感染する3疾患の暗記法:「麻・結・水(ませきすい)」
- 麻疹(Measles)
- 結核(Tuberculosis)
- 水痘(Varicella)
感染経路の分類まとめ
| 感染経路 | 定義 | 代表的疾患 | 予防策 |
|---|---|---|---|
| 空気感染 | 5μm以下の飛沫核が浮遊 | 麻疹・結核・水痘 | N95マスク・陰圧個室 |
| 飛沫感染 | 5μm超の飛沫が1m以内 | 風疹・インフルエンザ | サージカルマスク |
| 経口感染 | 汚染食物・水の摂取 | 腸管出血性大腸菌・A型肝炎 | 食品衛生管理 |
| 血液体液感染 | 血液・精液等の接触 | B型肝炎・HIV・C型肝炎 | 標準予防策 |
よくある誤答パターン:
- 風疹は「飛沫感染」であり空気感染ではない。麻疹と混同しやすいため注意
- 結核は「飛沫感染」と誤解されやすいが、空気感染(飛沫核感染)が正しい分類
- B型肝炎は「血液・体液感染」であり呼吸器経路とは無関係