第24回 言語聴覚士国家試験 第140問
第24回 言語聴覚士国家試験 第140問(音響学)の正答は 5 です。「あがり」/agari/の語中の/g/は、共通語(東京方言)では破裂音[g]・摩擦音[ɣ]・鼻濁音[ŋ]などで実現されうる。
正答:5番
初回正答率 35.2%難問
88人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
「あがり」/agari/の語中の/g/は、共通語(東京方言)では破裂音[g]・摩擦音[ɣ]・鼻濁音[ŋ]などで実現されうる。A・B・Cはこの/g/の異音で実現された「あがり」、Dは長い閉鎖と破裂後の気息をもつ無声破裂音(「あかり」型)、Eは高域の摩擦性雑音をもつ無声摩擦音で、どちらも/g/の異音ではない。
【各選択肢の解説】
❌ 誤り。第1母音と第2母音の間に短い閉鎖(無音に見える区間)があり、続く破裂の直後から第2母音のフォルマントが強く立ち上がる(破裂から母音までが短い)。/g/を破裂音[g]で実現した形である。正しくは「あがり」の構音上のバリエーションである。
❌ 誤り。子音区間に閉鎖の無音がなく、母音から母音へエネルギーが途切れずに移る。/g/を摩擦音[ɣ]など閉鎖を伴わない音で実現した形である。正しくは「あがり」の構音上のバリエーションである。
❌ 誤り。子音区間に無音も高域の雑音もなく、低域のエネルギーが続いたまま第2母音へ移る(鼻濁音[ŋ]などの実現)。正しくは「あがり」の構音上のバリエーションである。
✅ 正しい(=正答)。変種でない。第1母音のあとにAより長い閉鎖区間があり、破裂の縦線のあと第2母音がすぐには強く立ち上がらない(気息の区間がある)。無声破裂音[k]の特徴で、有声の/g/の異音ではない。
✅ 正しい(=正答)。変種でない。母音間の4〜8kHzに幅の広い強い雑音が持続しており、無声摩擦音である。/g/の異音ではない。
→ D・Eの組合せ(d・e)である5番が正答となる。
【試験対策ポイント】
サウンドスペクトログラムは3点で読む。①母音=横縞(フォルマント)。②閉鎖の有無と長さ=母音間の無音区間。③子音の種類=無音(閉鎖)+縦線なら破裂音、高域に幅の広い雑音が持続すれば摩擦音、途切れずに弱い共鳴が続けば鼻音・鼻濁音・接近音。有声破裂音と無声破裂音は、閉鎖の長さと破裂から母音が立ち上がるまでの時間(無声音は閉鎖が長く、破裂後に気息が入る)で見分ける。破裂音は「一瞬の縦線」、摩擦音は「幅のある雲」。
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