第24回 言語聴覚士国家試験 第141問
第24回 言語聴覚士国家試験 第141問(聴覚心理学)の正答は 3 です。マスキングの性質を問う。
- 1.狭帯域雑音の中心周波数と純音の周波数とが一致するとき、狭帯域雑音を10dB強くすると純音の最小可聴値も10dB増大する。
- 2.狭帯域雑音の中心周波数と純音の周波数とが一致するときにマスキングが最大になる。
- 3.純音の周波数が狭帯域雑の中心周波数より低い方が、高い場合よりマスキングされやすい。 ✓
- 4.狭帯域雑音と純音とをそれぞれ左右の異なる耳に与えてもマスキングが生じる。
- 5.狭帯域雑音と純音とが同時に提示されない場合でもマスキングが生じる。
正答:3番
初回正答率 39.6%難問
48人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
マスキングの性質を問う。狭帯域雑音は、その中心周波数より高い周波数の純音をより強くマスクする(マスキングの上方拡散)。したがって「中心周波数より低い方がマスキングされやすい」は誤りである。他はマスキングの一般的性質として正しい。
【各選択肢の解説】
1.中心周波数と純音周波数が一致するとき、雑音を10dB強くすると最小可聴値も10dB増大する。 — ❌ 正しい。同周波数では概ね線形に増す。
2.中心周波数と純音周波数が一致するときマスキングが最大になる。 — ❌ 正しい。同周波数で最も強くマスクする。
3.純音周波数が中心周波数より低い方が、高い場合よりマスキングされやすい。 — ✅誤り(=正答)。高い側の方がマスクされやすい(上方拡散)。
4.雑音と純音を左右別の耳に与えてもマスキングが生じる。 — ❌ 正しい。中枢性(両耳間)マスキングが起こる。
5.雑音と純音が同時に提示されない場合でもマスキングが生じる。 — ❌ 正しい。継時マスキングが起こる。
【試験対策ポイント】
マスキングは同一・近接周波数で最大。マスカーより高い周波数ほど強くマスクされる「上方拡散(upward spread of masking)」が特徴。両耳間(中枢性)マスキングや、時間的にずれても起こる継時マスキング(前向き・後ろ向き)も押さえる。
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