第24回 言語聴覚士国家試験 第171問
言語発達障害学第24回
第24回 言語聴覚士国家試験 第171問(言語発達障害学)の正答は 3 です。この児は、就学前に会話は獲得しているが、仮名一文字を単独に示されると読めず、文字と音の対応(デコーディング)に困難を示す。
問題
小学校1年生の男児。幼少期からことばの発達の遅れがあった。就学前までには簡単な会話が可能になったが、説明は困難であった。1年生になり、夏休みまでには自分の名前が読めるようになったが、名前の1文字を単独に示されると「僕の名前の字」と言って読めなかった。WISC-IVでの知覚推理指標は97であった。現時点で言語指導の優先順位が低いのはどれか。
- 1.音韻抽出課題
- 2.日常会話での質問・応答課題
- 3.助詞の穴埋め課題 ✓
- 4.絵と文字単語の線結び課題
- 5.五十音での文字さがし課題
正答:3番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 57.7%標準
111人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 優先順位が低いのは助詞の穴埋め課題
この児は、就学前に会話は獲得しているが、仮名一文字を単独に示されると読めず、文字と音の対応(デコーディング)に困難を示す。読みの基盤となる音韻処理・文字-音対応の課題が優先される。会話で運用できている文法面(助詞の穴埋め)は、現時点では優先順位が低い。
【各選択肢の解説】
1. 音韻抽出課題
❌ 誤り。音韻意識は読みの基盤で優先度が高い。正しくは文字と音の対応が弱いこの児では、音韻抽出は優先して行う課題である。
❌ 誤り。音韻意識は読みの基盤で優先度が高い。正しくは文字と音の対応が弱いこの児では、音韻抽出は優先して行う課題である。
2. 日常会話での質問・応答課題
❌ 誤り。言語運用を支える基礎的課題で優先される。正しくは説明が困難なこの児では、質問・応答で話す力を伸ばす課題は優先して行う。
❌ 誤り。言語運用を支える基礎的課題で優先される。正しくは説明が困難なこの児では、質問・応答で話す力を伸ばす課題は優先して行う。
3. 助詞の穴埋め課題
✅ 正しい(=正答)。文法面は会話で運用でき優先度が低い。
✅ 正しい(=正答)。文法面は会話で運用でき優先度が低い。
4. 絵と文字単語の線結び課題
❌ 誤り。文字-意味の対応づけで読みに直結し優先される。正しくは文字単語と意味を結びつける課題は読みの指導として優先して行う。
❌ 誤り。文字-意味の対応づけで読みに直結し優先される。正しくは文字単語と意味を結びつける課題は読みの指導として優先して行う。
5. 五十音での文字さがし課題
❌ 誤り。文字認知・走査で読みの基礎として優先される。正しくは一文字ずつの文字の認知を育てる課題として優先して行う。
❌ 誤り。文字認知・走査で読みの基礎として優先される。正しくは一文字ずつの文字の認知を育てる課題として優先して行う。
【試験対策ポイント】
読みの困難(デコーディング障害)では、音韻意識(音の抽出・操作)と文字-音対応の指導が中核。会話で文法が運用できている場合、助詞などの統語課題は相対的に優先度が低い。主訴(ここでは読字)と保たれている力(会話・文法)を見極めて優先順位を決める。
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