STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第181問

神経系第24回
発声発語器官の運動に関連しないのはどれか。
  1. 1.第V脳神経
  2. 2.第VII脳神経
  3. 3.第IX脳神経
  4. 4.第X脳神経
  5. 5.第XI脳神経 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 第XI脳神経 第XI脳神経(副神経)は僧帽筋と胸鎖乳突筋の支配を担当し、頸部・肩の運動に関与します。発声発語器官(喉頭・咽頭・口腔・舌)の運動には直接関与しないため、発声発語器官の運動に関連しない唯一の選択肢です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 第V脳神経(三叉神経) ✅ 正しい。顎の開閉運動に関与する咀嚼筋(咬筋・側頭筋など)を支配しており、発声発語の準備や食物粉砕に必須です。 2. 第VII脳神経(顔面神経) ✅ 正しい。表情筋の大部分を支配するほか、アブミ骨筋の支配を通じて音圧調節に関与します。また顔面表情は発声発語に伴う非言語的表現として機能します。 3. 第IX脳神経(舌咽神経) ✅ 正しい。舌後1/3の感覚、咽頭筋(咽頭上部収縮筋)の運動、および味覚を担当し、嚥下時の咽頭運動や音声共鳴に寄与します。 4. 第X脳神経(迷走神経) ✅ 正しい。喉頭内筋(反回神経支配)、咽頭筋(咽頭下部収縮筋)、軟口蓋挙上筋(咽頭神経叢)を支配し、発声発語の最も重要な神経です。 5. 第XI脳神経(副神経) ❌ 誤り。僧帽筋と胸鎖乳突筋の支配に特化しており、これらは頸部・肩の運動に関与し、発声発語器官の直接的な運動には関与しません。 --- 【試験対策ポイント】 脳神経別 発声発語機能への関与 | 脳神経 | 名称 | 主な支配構造 | 発声発語での役割 | |---|---|---|---| | V | 三叉神経 | 咀嚼筋 | 下顎運動・開閉口 | | VII | 顔面神経 | 表情筋・アブミ骨筋 | 表情・音圧調節 | | IX | 舌咽神経 | 舌後1/3・咽頭上部筋 | 咽頭運動・嚥下・味覚 | | X | 迷走神経 | 喉頭筋・咽頭筋・軟口蓋 | 音声生成・共鳴 | | XI | 副神経 | 僧帽筋・胸鎖乳突筋 | 頸肩運動(発声発語に直接関与しない) | | XII | 舌下神経 | 舌筋 | 舌運動・調音 | 頻出ポイント:第XI脳神経(副神経)は「頸肩の運動」が専門であり、発声発語器官とは解剖学的に無関係。この問題は脳神経と運動機能の対応を問う基本的かつ頻出問題です。
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