第24回 言語聴覚士国家試験 第180問
運動障害性構音障害第24回
第24回 言語聴覚士国家試験 第180問(運動障害性構音障害)の正答は 3 です。上顎全摘では口腔と鼻腔が交通し、鼻咽腔閉鎖が損なわれる。
問題
上顎全摘術後患者の構音の特徴はどれか。
a.開鼻声がみられる。
b.摩擦音の明瞭度は保たれる。
c.歯茎音が両唇音に異聴される。
d.有声破裂音が鼻音に異聴される。
e.呼気鼻漏出による子音の歪みがみられる。
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:3番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 62.9%標準
143人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 上顎全摘術後の特徴はa・d・e
上顎全摘では口腔と鼻腔が交通し、鼻咽腔閉鎖が損なわれる。そのため開鼻声(a)、呼気鼻漏出による子音の歪み(e)が生じ、口腔内圧が保てず有声破裂音が鼻音に異聴される(d)。摩擦音の明瞭度は保たれず、歯茎音が両唇音に異聴されることも典型ではない。
【各選択肢の解説】
a. 開鼻声がみられる。
✅ 正しい(=正答)。鼻腔への交通で鼻音性が強まる。
✅ 正しい(=正答)。鼻腔への交通で鼻音性が強まる。
b. 摩擦音の明瞭度は保たれる。
❌ 誤り。鼻漏出で摩擦音は歪み明瞭度が低下する。正しくは口腔内圧が保てず、摩擦音の明瞭度は低下する。
❌ 誤り。鼻漏出で摩擦音は歪み明瞭度が低下する。正しくは口腔内圧が保てず、摩擦音の明瞭度は低下する。
c. 歯茎音が両唇音に異聴される。
❌ 誤り。典型的な特徴ではない。正しくは上顎全摘後の異聴の特徴は口腔と鼻腔の交通による鼻音化で、歯茎音から両唇音への異聴ではない。
❌ 誤り。典型的な特徴ではない。正しくは上顎全摘後の異聴の特徴は口腔と鼻腔の交通による鼻音化で、歯茎音から両唇音への異聴ではない。
d. 有声破裂音が鼻音に異聴される。
✅ 正しい(=正答)。口腔内圧低下で鼻音化する。
✅ 正しい(=正答)。口腔内圧低下で鼻音化する。
e. 呼気鼻漏出による子音の歪みがみられる。
✅ 正しい(=正答)。上顎の欠損部から呼気が鼻腔へ漏れ、子音が歪む。
✅ 正しい(=正答)。上顎の欠損部から呼気が鼻腔へ漏れ、子音が歪む。
→ a・d・eの組合せである3番が正答となる。
【試験対策ポイント】
上顎全摘後は口腔・鼻腔の交通により、開鼻声・呼気鼻漏出・口腔内圧低下による破裂音/摩擦音の障害が生じる。顎義歯(栓塞子・スピーチエイド)で口腔と鼻腔を遮断し、構音・共鳴の改善を図る。鼻咽腔閉鎖不全と同様の構音障害像になる点を押さえる。
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