第24回 言語聴覚士国家試験 第27問
認知心理学第24回
対人魅力における単純接触効果はどれか。
- 1.外見の魅力が高い者を見て性格も好ましいと判断する。
- 2.態度や性格が自分と類似している者に対して好意をいだく。
- 3.自分に対して自己開示する者と親密な関係を発展させる。
- 4.特定の他者を何度も見ることでその者への好意が高まる。 ✓
- 5.恐怖によって生じた生理的興奮の原因を他者への好意に帰属する。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 特定の他者を何度も見ることでその者への好意が高まる。
単純接触効果(mere exposure effect)は、心理学者ザイオンスが提唱した現象で、「繰り返し接触することで対象への好意が増加する」という法則です。接触の頻度そのものが好意を生むメカニズムが核となります。
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【各選択肢の解説】
1. 外見の魅力が高い者を見て性格も好ましいと判断する。
❌ 誤り。これは「後光効果(ハロー効果)」です。外見の優れた特性が他の特性の評価にも影響する現象であり、単純接触効果ではありません。
2. 態度や性格が自分と類似している者に対して好意をいだく。
❌ 誤り。これは「類似性の法則」または「同類原理」です。共通点が多い相手に惹かれる現象で、接触回数とは無関係です。
3. 自分に対して自己開示する者と親密な関係を発展させる。
❌ 誤り。これは「自己開示の相互性」です。相手が個人的情報を開示することで信頼と親密さが増す現象で、単純接触効果とは異なります。
4. 特定の他者を何度も見ることでその者への好意が高まる。
✅ 正しい。これが単純接触効果の定義そのものです。接触回数の増加が、特に中立的~やや好ましい対象に対して好意を高めます。
5. 恐怖によって生じた生理的興奮の原因を他者への好意に帰属する。
❌ 誤り。これは「二要因情動理論(吊り橋効果)」です。生理的覚醒の原因を誤帰属することで好意が生じる現象です。
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【試験対策ポイント】
対人魅力に関する4つの主要効果の比較表:
| 効果名 | メカニズム | キーワード |
|---|---|---|
| 単純接触効果 | 繰り返し接触→好意上昇 | 「何度も見る」「接触回数」 |
| 後光効果 | 一つの特性が他に影響 | 「外見が良い→性格も良い」 |
| 類似性の法則 | 共通点が多い→好意 | 「態度が似ている」「同じ立場」 |
| 自己開示の相互性 | 相手の開示→信頼増加 | 「個人情報を話す」「親密化」 |
| 二要因情動理論 | 生理的覚醒を誤帰属 | 「恐怖」「興奮」「吊り橋」 |
重要:単純接触効果は「接触回数そのもの」が問題で、接触の「内容」や「背景事情」は影響しません。