STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第4問

神経系第24回
人の大脳皮質で誤っているのはどれか。 a.新皮質は6層構造である。 b.後頭葉は古皮質を含む。 c.海馬は新皮質に属する。 d.前頭葉と前頂葉は中心溝で区分される e.機能単位としてのカラム(柱状構造)を形成する。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — b,c 大脳皮質の構造と機能に関する基本知識を問う問題です。海馬は古皮質に属し新皮質ではなく、後頭葉は新皮質のみで古皮質を含まないため、bとcが誤りです。 --- 【各選択肢の解説】 a. 新皮質は6層構造である。 ✅ 正しい。新皮質(ニューロピル)の標準的な層構造は6層(I~VI層)で、これは大脳皮質全体の約90%を占め、進化的に新しい領域です。 b. 後頭葉は古皮質を含む。 ❌ 誤り。後頭葉は新皮質のみで構成されており、古皮質を含みません。古皮質は主に海馬や嗅球などの限局的な領域に存在します。後頭葉は一次視覚皮質を含む純粋な新皮質領域です。 c. 海馬は新皮質に属する。 ❌ 誤り。海馬は古皮質(アロコルテックス)に分類され、新皮質ではありません。海馬は3層構造を持ち、記憶形成に関与しており、側頭葉の内側に位置します。これはST国試で頻出の区別ポイントです。 d. 前頭葉と前頂葉は中心溝で区分される。 ✅ 正しい。中心溝は前頭葉と頭頂葉を分ける主要な解剖学的ランドマークです。前頭葉は中心溝の前方、頭頂葉は後方に位置します。 e. 機能単位としてのカラム(柱状構造)を形成する。 ✅ 正しい。大脳皮質は機能的には垂直方向のカラム(柱状構造)を基本単位として組織されており、水平層構造とともに重要な機能的構成要素です。 --- 【試験対策ポイント】 大脳皮質の分類と特徴 | 区分 | 層構造 | 分布領域 | 進化 | |---|---|---|---| | 新皮質 | 6層 | 大脳皮質の90% | 進化的に新しい | | 古皮質 | 3層 | 海馬・嗅球など限局 | 進化的に古い | 古皮質の構成要素(重要な否定知識) - 海馬:側頭葉内側 - 嗅球:嗅覚 - 扁桃体:一部古皮質的 - 後頭葉には古皮質はない 大脳皮質の主要ランドマーク - 中心溝:前頭葉と頭頂葉の境 - 側頭葉:中心溝の下方 - シルヴィウス裂:側頭葉と前頭葉・頭頂葉の境 頻出:海馬の役割と構造 - 役割:短期記憶→長期記憶への変換、空間認知 - 構造:古皮質型(3層) - 位置:側頭葉内側(海馬回内)
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