STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第43問

音声学第24回
アクセントの低い拍を○、高い拍を●で示す。 共通語(東京方言)で、トルコ(●○○)と石(○●)からできた複合語「トルコ石」のアクセントはどれか。
  1. 1.○●●○○ ✓
  2. 2.○●●●○
  3. 3.○●●●●
  4. 4.●○○○●
  5. 5.●○○○○

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — ○●●○○ 複合語「トルコ石」は、前部「トルコ」(●○○)と後部「石」(○●)の2つの語から構成されます。共通語の複合語アクセント規則では、後部要素が「高起式」(○●のように低い拍で始まる)の場合、その音韻的な高さパターンが前部要素に影響を与え、全体として「○●●○○」となります。これは前部の第2拍から高さが始まり、第4拍で低下する典型的なアクセントパターンです。 --- 【各選択肢の解説】 1. ○●●○○ ✅ 正しい。後部要素「石」(○●)が高起式であるため、複合語全体で前部要素「トルコ」の高さが調整され、このアクセント曲線となります。第2・3拍が高く、第4拍以降が低くなるパターンです。 2. ○●●●○ ❌ 誤り。全体5拍中、最後の拍まで高さが保たれすぎています。実際には第4拍目で下降が生じるため、このパターンは共通語の複合語規則に適合しません。 3. ○●●●● ❌ 誤り。すべての後部拍が高く保たれているため、下降がありません。複合語「トルコ石」では第4拍目に下降が必須であり、このパターンは不自然です。 4. ●○○○● ❌ 誤り。最初の拍が高く始まっており、これは「トルコ」単独のパターン(●○○)とも異なります。複合語形成時に前部要素のアクセント構造は変化するため、このパターンは正確ではありません。 5. ●○○○○ ❌ 誤り。高起式で始まり、その後すべて低く推移しています。「トルコ石」の複合語では第2拍から上昇するべきであり、このパターンは不適切です。 --- 【試験対策ポイント】 複合語アクセント規則の基本パターン: | 前部アクセント型 | 後部アクセント型 | 結果 | 例 | |---|---|---|---| | 高起式(●○○) | 高起式(○●) | 前部が調整される | トルコ石(○●●○○) | | 低起式(○●) | 高起式(○●) | 後部が優先される | 日本刀 | | 平板式 | 高起式(○●) | 前部構造保持 | 赤い石 | キーワード: - 高起式:低い拍で始まる(○●)→複合語内では「後部優位」効果 - 低起式:高い拍で始まる(●○)→複合語形成時に調整を受けやすい - 前部要素が単独時と異なるアクセント曲線を示すことが頻出出題 - 拍数とアクセント核位置は別概念(核位置で判定するのが本質)
関連

▶ 第24回 全問一覧

▶ 音声学 の過去問一覧