STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第48問

社会福祉第24回
地域包括ケアの理念の説明として誤っているのはどれか。
  1. 1.認知症高齢者対策が重視されている。
  2. 2.専門職と住民とによる支援体制になっている。
  3. 3.住まいに関する支援体制になっている。
  4. 4.都道府県単位での支援が基盤となっている。 ✓
  5. 5.自立支援が基本の考えになっている。

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 都道府県単位での支援が基盤となっている。 地域包括ケアは市町村を中心とした「市町村単位」での支援体制が基盤です。都道府県は広域調整や人材育成の役割を担いますが、実際の包括的支援の実施主体は市町村です。これは地域の実情に応じた柔軟な対応を重視する理念に合致しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 認知症高齢者対策が重視されている。 ✅ 正しい。地域包括ケアシステムは高齢化社会における最重要課題として、認知症高齢者の在宅生活支援を重視しています。「認知症施策推進5か年計画」など国家戦略の中心的課題となっています。 2. 専門職と住民とによる支援体制になっている。 ✅ 正しい。地域包括ケアは医療・福祉専門職による支援に加え、地域住民(ボランティア・町内会など)の参加を含む「多層的支援体制」として構想されています。住民の支え合い機能が本質的に重要です。 3. 住まいに関する支援体制になっている。 ✅ 正しい。地域包括ケアの5つの要素は「住まい・医療・介護・予防・生活支援」で、「住まい」は最も基礎となる要素です。本人が住み慣れた地域での生活継続を実現するための住宅確保が基盤になっています。 4. 都道府県単位での支援が基盤となっている。 ❌ 誤り。地域包括ケアは「市町村単位」を基本としています。実装主体は保険者である市町村です。都道府県は人材育成や広域調整の役割に限定されており、基盤にはなりません。 5. 自立支援が基本の考えになっている。 ✅ 正しい。「高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分らしく暮らし続ける」という理念の中核に自立支援があります。要介護状態への進行を遅延させ、自立度の向上を目指すことが基本原則です。 --- 【試験対策ポイント】 地域包括ケアシステムの構造 | 項目 | 内容 | |---|---| | **実施主体(基盤)** | 市町村(保険者) | | **対象地域** | 日常生活圏域(中学校区程度) | | **5要素** | 住まい・医療・介護・予防・生活支援 | | **支援者構成** | 専門職+住民+ボランティア | | **重視される課題** | 認知症対策・介護予防 | | **基本理念** | 自立支援・自分らしい生活 | 重要な否定知識 - 都道府県単位ではない(市町村単位) - 専門職のみではない(住民協働) - 医療・介護のみではない(生活支援・予防を含む)
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