STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第87問

吃音第24回
DSM-5における「小児期発症流暢障害(吃音)」の特徴に含まれないのはどれか。
  1. 1.音声と音節の繰り返し
  2. 2.子音と母音の音声の延長
  3. 3.単語がとぎれること
  4. 4.間投詞の出現 ✓
  5. 5.遠回しの言い方

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 間投詞の出現 DSM-5の吃音診断基準には、流暢性の異常の具体的な症状5項目が列挙されていますが、「間投詞の出現」は含まれません。間投詞(「あ、えっと」など)は、むしろ吃音者が流暢性の問題を回避・代償するための行動であり、吃音の核症状ではなく、二次症状として捉えられています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 音声と音節の繰り返し ✅ 含まれます。DSM-5の診断基準では「音声と音節の繰り返し」が流暢性異常の典型例として明示されています。例:「m-m-mama」など。 2. 子音と母音の音声の延長 ✅ 含まれます。「延長」は吃音の核症状であり、診断基準に明確に記載されています。例:「sssunday」のような引き伸ばし現象。 3. 単語がとぎれること ✅ 含まれます。「ブロック(sound blocks)」として診断基準に含まれ、吃音者が言葉が出ない状態を経験する症状です。 4. 間投詞の出現 ❌ 含まれません。間投詞は吃音の二次症状であり、流暢性異常そのものではなく、吃音による不安やストレスに対する回避戦略です。DSM-5の診断基準には記載されていません。 5. 遠回しの言い方 ✅ 含まれます。「言語学的な回避行動(avoidance behaviors)」として、吃音の症状と機能障害に含まれます。 --- 【試験対策ポイント】 DSM-5吃音の診断基準 | 項目 | 内容 | 特記 | |---|---|---| | 音声・音節繰り返し | m-m-mama | 核症状 | | 音声延長 | sssunday | 核症状 | | ブロック | 音が出ない状態 | 核症状 | | 遠回しの言い方 | 言葉選択を避ける | 回避行動 | | 身体的緊張 | 眼瞬き・唇筋の過緊張 | 付随症状 | 重要な区別: - 核症状(診断に必須):繰り返し・延長・ブロック - 付随症状(診断補助):身体的緊張・遠回しの言い方 - 二次症状(含まれない):間投詞・回避、焦燥感 間投詞の頻出誤解: 吃音者が「あ、えっと」と挿入する行動は「回避」に分類され、間投詞そのものは診断基準に含まれません。正常話者も間投詞を使用するため、区別が重要です。
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