第25回 言語聴覚士国家試験 第12問
リハ医学第25回
誤っている組み合わせはどれか
- 1.大腿切断 ― 長下肢装具 ✓
- 2.正中神経麻痺 ― 短対立装具
- 3.腓骨神経麻痺 ― 短下肢装具
- 4.橈骨神経麻痺 ― 手関節背屈保持装具
- 5.変形性膝関節症 ― 足底装具
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 大腿切断 ― 長下肢装具
大腿切断は「義足」で対応するもので、装具ではありません。装具は自分の身体に付ける補装具であり、切断により失われた肢を代替する義足は別のカテゴリーです。この問題は「装具の適応」を問うているため、装具で対応しない大腿切断が誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 大腿切断 ― 長下肢装具
❌ 誤り。大腿切断患者は「義足」を処方されます。装具(自身の身体に装着する補装具)ではなく、義肢(失われた肢を代替する人工物)で対応するため、この組み合わせは不適切です。
2. 正中神経麻痺 ― 短対立装具
✅ 正しい。正中神経麻痺により母指対立機能が失われるため、短対立装具(母指対立を補助する小型装具)が処方されます。
3. 腓骨神経麻痺 ― 短下肢装具
✅ 正しい。腓骨神経麻痺は下垂足を引き起こします。短下肢装具(プラスチックAFO等)により足関節を背屈位に保持し、尖足と歩行障害を防ぎます。
4. 橈骨神経麻痺 ― 手関節背屈保持装具
✅ 正しい。橈骨神経麻痺により手関節背屈筋が麻痺するため、手関節背屈保持装具(ダイナミック型またはスタティック型)で手関節を背屈位に保持します。
5. 変形性膝関節症 ― 足底装具
✅ 正しい。変形性膝関節症の疼痛緩和には、足底板(インソール)による足部アライメント調整、および膝関節負荷軽減が有効です。扁平足矯正インソール等が処方されます。
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【試験対策ポイント】
神経麻痺と装具の対応関係
| 神経麻痺 | 障害される機能 | 装具の種類 |
|---|---|---|
| 正中神経 | 母指対立 | 短対立装具(小型) |
| 腓骨神経 | 足関節背屈 | 短下肢装具(AFO) |
| 橈骨神経 | 手関節背屈 | 手関節背屈保持装具 |
| 尺骨神経 | 手指屈曲・内転 | 動的または静的手指装具 |
義肢と装具の区別
- 義肢:失われた肢を代替する人工物(大腿切断→義足、上肢切断→義手)
- 装具:残存肢に装着して機能を補助・保護する補装具
変形性膝関節症の装具療法
- 足底装具が第一選択(内側荷重型インソール)
- 膝装具(ニーブレース)も併用可
- 荷重軸の矯正により関節内圧低減