STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第13問

耳鼻咽喉科学第25回
前庭脊髄反射の検査はどれか
  1. 1.頭位眼振検査
  2. 2.温度眼振検査
  3. 3.重心動揺検査 ✓
  4. 4.瘻孔症状検査
  5. 5.追標追跡検査

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 重心動揺検査 前庭脊髄反射(vestibulospinal reflex)は、前庭器官からの入力に基づいて姿勢・バランスを制御する反射です。重心動揺検査は、足部での圧力中心変化を測定することで、この前庭脊髄反射を含む姿勢制御機能を評価します。一方、他の選択肢は前庭動眼反射(VOR)や中枢性前庭機能を評価するもので、脊髄への反射経路を直接評価しません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 頭位眼振検査 ❌ 誤り。Dix-Hallpike検査などの頭位眼振検査は、半規管(特に後半規管)の浮遊物質を検出する検査であり、評価対象は眼球運動の反応です。前庭動眼反射(VOR)を評価する検査であって、脊髄への反射ではありません。 2. 温度眼振検査(温度刺激検査) ❌ 誤り。外耳道を温水・冷水で刺激し、半規管からの信号に基づく眼振を誘発する検査です。これも前庭動眼反射の評価であり、眼球運動の反応を見るもので、脊髄への反射(姿勢・バランス制御)ではありません。 3. 重心動揺検査 ✅ 正しい。開脚・閉眼などの異なる条件下で、足部の圧力中心(重心)の動揺を測定します。この検査は前庭脊髄反射、固有感覚、視覚を統合した姿勢制御機能を評価し、前庭脊髄反射系の障害を検出できます。特に閉眼条件では前庭系の機能が顕著に反映されます。 4. 瘻孔症状検査(瘻孔兆候) ❌ 誤り。外側半規管の瘻孔が疑われるときに、外耳道への圧力刺激で眼振が生じるかを調べる検査です。これは半規管の損傷を局所的に検出するもので、前庭脊髄反射系全体の機能評価ではありません。 5. 追標追跡検査 ❌ 誤り。動く対象物を眼で追従できるか評価する検査で、滑動性眼球運動系(smooth pursuit)の評価です。小脳や前庭核からの信号は関与しますが、前庭脊髄反射(脊髄への反射出力)は評価対象ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 前庭系の検査分類 | 検査 | 評価対象 | 反射経路 | |---|---|---| | 頭位眼振検査 | 半規管・眼振 | 前庭動眼反射(VOR) | | 温度眼振検査 | 半規管機能・眼振 | 前庭動眼反射(VOR) | | **重心動揺検査** | **姿勢・バランス** | **前庭脊髄反射** | | 瘻孔症状検査 | 半規管瘻孔の有無 | 局所反応 | | 追標追跡検査 | 滑動性眼球運動 | 小脳・前庭核 | キーワード - 前庭動眼反射(VOR):眼球運動の反応を見る(1・2・5番の検査) - 前庭脊髄反射:姿勢・バランス・筋緊張の制御(3番) - 重心動揺検査:足部の圧力中心の変化を測定→姿勢制御機能を評価 紛らわしい点 「前庭検査」と言われると眼振検査を連想しやすいですが、前庭脊髄反射は「脊髄」への
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