STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第124問

認知心理学第25回
感覚間の相互作用による近く現象でないのはどれか a.腹話術効果 b.マガーク効果 c.ストループ効果 d.カクテルパーティ効果 e.シャルパンティエ効果 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d 感覚間の相互作用(多感覚統合)による現象を理解することが重要です。ストループ効果とカクテルパーティ効果は、同一感覚内での処理(視覚内、聴覚内)の干渉であり、異なる感覚モダリティ間の相互作用ではありません。 --- 【各選択肢の解説】 a. 腹話術効果 ✅ 感覚間の相互作用。視覚情報(人形の口の動き)と聴覚情報(音声)が統合され、音声の出所が人形から発せられていると知覚する現象。異なるモダリティ間の相互作用の典型例です。 b. マガーク効果 ✅ 感覚間の相互作用。視覚情報(話者の口の動き)と聴覚情報(音声)が統合され、実際に聞こえた音とは異なる知覚が起こる。例:/ba/の口の動きで/da/の音を聞くと/da/に聞こえることがある。視聴覚統合の代表的な現象です。 c. ストループ効果 ❌ 感覚間の相互作用ではない。同一感覚内(視覚内)での干渉現象です。単語の意味(赤・青・緑などの色名)と実際の文字色が矛盾している場合、色名を無視して文字色を判断することが難しくなる。視覚内の「意味処理」と「色認識」という同じモダリティ内での競合です。 d. カクテルパーティ効果 ❌ 感覚間の相互作用ではない。同一感覚内(聴覚内)の選択的注意現象です。騒音環境の中でも自分の名前や関心のある情報に注意を向けることができる。複数の音声刺激が混在する聴覚場面での処理であり、異なるモダリティ間の相互作用ではありません。 e. シャルパンティエ効果 ✅ 感覚間の相互作用。同じ物理的重さでも、視覚情報(大きさ)と触覚情報(重さ)が統合されることで知覚される重さが変わる現象。大きく見える物体は軽く感じられる。触覚と視覚の多感覚統合です。 --- 【試験対策ポイント】 感覚間の相互作用(多感覚統合)の有無で分類: 異なるモダリティ間の相互作用(正答:感覚間相互作用あり) - 腹話術効果:視覚(口の動き)+聴覚(音声) - マガーク効果:視覚(口の動き)+聴覚(音声) - シャルパンティエ効果:視覚(大きさ)+触覚(重さ) 同一モダリティ内の処理障害(誤答:感覚間相互作用なし) - ストループ効果:視覚内の「意味」vs「色」の競合 - カクテルパーティ効果:聴覚内の「選択的注意」(注意配分の問題) キーワード:「異なる感覚の統合」か「同じ感覚内の処理」かで判断
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