第25回 言語聴覚士国家試験 第125問
第25回 言語聴覚士国家試験 第125問(学習心理学)の正答は 1 です。自由再生の系列位置効果を問う問題である。
- 1.記憶の多重貯蔵庫モデルで説明される ✓
- 2.Ebbinghaus,H.が報告した
- 3.系列中間部の成績が良い
- 4.リストの提示速度を速くすると系列最終部の成績が大きく変化する
- 5.再生課題の前に妨害課題を行うと系列初頭部の成績が大きく変化する
正答:1番
初回正答率 46.2%難問
184人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
自由再生の系列位置効果を問う問題である。系列位置効果(初頭効果+新近効果のU字型)は、長期記憶と短期記憶を区別する多重貯蔵庫モデルで説明される。正答は選択肢1。
【各選択肢の解説】
1.記憶の多重貯蔵庫モデルで説明される
✅ 正しい(=正答)。初頭効果=長期記憶、新近効果=短期記憶で説明される。
2.Ebbinghaus,H.が報告した
❌ 誤り。エビングハウスは忘却曲線・無意味綴りで知られる。正しくは自由再生の系列位置曲線はマードック(Murdock, 1962)の研究で知られ、グランザーとカニッツ(Glanzer & Cunitz, 1966)が二つの貯蔵庫との対応を示した。
3.系列中間部の成績が良い
❌ 誤り。中間部の成績が最も悪い(U字型)。正しくは系列初頭部と最終部の成績が良い。
4.リストの提示速度を速くすると系列最終部の成績が大きく変化する
❌ 誤り。提示速度は初頭部に影響し、最終部(新近部)は影響を受けにくい。正しくは提示速度を速くすると初頭部〜中間部の成績が低下する。
5.再生課題の前に妨害課題を行うと系列初頭部の成績が大きく変化する
❌ 誤り。妨害課題は新近効果(最終部)を消失させる。正しくは大きく変化するのは系列最終部で、初頭部は影響を受けにくい。
【試験対策ポイント】
系列位置効果はU字型(初頭効果・新近効果)。初頭部はリハーサルによる長期記憶移行(提示速度・リスト長の影響を受ける)、新近部は短期記憶(遅延・妨害課題で消える)。多重貯蔵庫モデルの代表的根拠である点を押さえる。
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