第25回 言語聴覚士国家試験 第149問
リハ医学第25回
ICF(国際生活機能分類)の構成要素はどれか
a.参加
b.自立
c.社会的不利
d.日常生活動作
e.心身機能・身体機能
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a.参加、e.心身機能・身体機能
ICFの構成要素は「心身機能・身体機能」「活動」「参加」の3つの階層で構成されています。正答のaとeが対応し、「参加」と「心身機能・身体機能」がICFの中核的な構成要素です。
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【各選択肢の解説】
a. 参加
✅ 正しい。ICFの3つの構成要素の一つで、生活場面における個人の関わり(就労、社会活動、家族役割など)を指します。「人生場面における個人の関わり」として定義されています。
b. 自立
❌ 誤り。「自立」はICFの正式な構成要素ではありません。むしろICFは「自立か依存か」という二項対立ではなく、個人因子と環境因子を含めた多次元的評価を重視しており、この用語は用いられません。
c. 社会的不利
❌ 誤り。「社会的不利」はICFに先立つICIDH(国際障害分類)時代の用語です。ICFでは「参加制約」という用語に変更されており、古い分類体系の用語です。
d. 日常生活動作(ADL)
❌ 誤り。ADLは「活動」の評価に含まれる具体的な項目の一つですが、ICFの構成要素そのものではありません。活動は「個人が行う課題や行為の遂行」全般を指し、ADLはその一部です。
e. 心身機能・身体機能
✅ 正しい。ICFの3つの構成要素の一つで、心理的機能を含む身体システムの機能を指します。元々は「身体機能」でしたが、ICFでは「心身機能」と拡張され、認知機能や精神機能も含まれます。
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【試験対策ポイント】
ICFの3つの構成要素
| 構成要素 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 心身機能・身体機能 | 身体システムの機能・構造 | 握力低下、言語理解障害 |
| 活動 | 個人が行う課題や行為の遂行 | 歩行、食事、会話 |
| 参加 | 人生場面における個人の関わり | 就労、社会交流、家族役割 |
ICFとICIDHの用語変更
| ICIDH(旧) | ICF(新) |
|---|---|
| 障害 | 心身機能・身体機能の障害 |
| 能力障害 | 活動制限 |
| 社会的不利 | 参加制約 |
頻出の間違えやすい点:
- 「自立」「ADL」「日常生活」という実臨床で使用頻度が高い用語が選択肢に混在しているが、ICFの正式な構成要素ではない
- ICIDHから ICFへの移行で「社会的不利」→「参加制約」に変更されたことを混同しやすい
- ICFは「できるか・できないか」ではなく「個人因子と環境因子の相互作用」を重視する生物心理社会モデルである