STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第150問

関係法規第25回
「医療の担い手は、医療を提供するにあたり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るように努めなければならない。」と定めているのはどれか。
  1. 1.医療法 ✓
  2. 2.医師法
  3. 3.地域保健法
  4. 4.健康増進法
  5. 5.個人情報の保護に関する法律

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 医療法 医療法第1条の4「医療の担い手の責務」で、医療提供者が患者に対して説明義務を負い、患者の理解と同意を得ることが法的に定められています。この条文は「インフォームドコンセント」の根拠となる最重要規定です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 医療法 ✅ 正しい。医療法第1条の4は「医療提供者の説明責務」と「患者の理解」を明記しており、この問題文はこの条文からの直接引用です。医療全般の基本原則を定める最上位法規であり、インフォームドコンセントの法的根拠になります。 2. 医師法 ❌ 誤り。医師法は医師の免許要件・義務・罰則を定めていますが、医療全般における説明義務の具体的規定は含まれません。医師に限定された職業法であり、より広い医療提供者全般を対象とした規定ではないため不適切です。 3. 地域保健法 ❌ 誤り。地域保健法は市町村における保健事業(予防接種・健康診査など)と保健所の機能を定めた法律であり、医療提供時の説明義務に関する規定は存在しません。個別医療の倫理的基準ではなく、公衆衛生行政の枠組みです。 4. 健康増進法 ❌ 誤り。健康増進法は国民の健康増進の基本的方向性と国・地方自治体の責務、特定健診などの仕組みを定めた法律であり、医療提供時の説明義務についての規定は含まれていません。疾病治療というより公衆衛生政策の色彩が強いです。 5. 個人情報の保護に関する法律 ❌ 誤り。個人情報保護法は個人情報の取扱い(収集・利用・提供)に関する規制を目的としており、医療提供者が患者に対して説明を行うべき義務は規定していません。情報保護のプライバシー法であり、インフォームドコンセントの根拠ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 | 法律 | 主な規定内容 | インフォームドコンセント関連 | |---|---|---| | 医療法 | 医療提供体制の基本原則・説明責務 | ⭕ 第1条の4に明記 | | 医師法 | 医師免許・義務・懲戒 | ❌ 直接規定なし | | 地域保健法 | 地域保健事業・保健所機能 | ❌ 規定なし | | 健康増進法 | 国民健康増進・特定健診 | ❌ 規定なし | | 個人情報保護法 | 個人情報の取扱い規制 | ❌ 規定なし | 医療法第1条の4のキーワード: - 医療の担い手→医師以外(看護師・ST含む)も対象 - 適切な説明→内容の正確性・理解可能性が求められる - 患者の理解を得る→一方的説明でなく双方向性が必須 頻出誤りパターン: - 医師法と混同しやすい(職業法と一般法の区別が必要) - 個人情報保護法との出題セットは頻出(プライバシーと説明義務は別概念) - ST国試では「医療法が医療提供の最上位規定」という認識が重要
関連

▶ 第25回 全問一覧

▶ 関係法規 の過去問一覧