STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第189問

耳鼻咽喉科学第25回
胎児性感染症で難聴をきたすのはどれか a.ムンプスウィルス b.水痘帯状疱疹ウィルス c.サイトメガロウィルス d.風疹ウィルス e.麻疹ウィルス 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d 胎児性感染症で難聴をきたすのは、サイトメガロウイルス(CMV)と風疹ウイルスです。これら2つは先天性感染症として難聴の主要な原因となりますが、他のウイルスは胎児性感染症では難聴をきたしません。 --- 【各選択肢の解説】 a. ムンプスウイルス ❌ 誤り。ムンプスによる難聴は後天性(小児期の感染後)のものが知られていますが、胎児性感染症(妊娠中の感染による先天性障害)では難聴をきたしません。 b. 水痘帯状疱疹ウイルス ❌ 誤り。妊娠中の水痘感染は胎児に障害をもたらす可能性がありますが、難聴は含まれません。先天性水痘症候群の症状は、肌瘢痕・眼障害・四肢形成不全などです。 c. サイトメガロウイルス(CMV) ✅ 正しい。先天性CMV感染は難聴の最も一般的な感染症原因です。感音難聴(特に高音域)を来すことが知られており、新生児聴覚スクリーニングの重要な対象疾患です。 d. 風疹ウイルス ✅ 正しい。先天性風疹症候群(CRS)の古典的3徴の1つが難聴です。特に妊娠第1三半期の感染で難聴の発症率が高く、感音難聴が特徴です。 e. 麻疹ウイルス ❌ 誤り。妊娠中の麻疹感染は流産や早産を起こす可能性がありますが、胎児性感染症として難聴をきたすことはありません。 --- 【試験対策ポイント】 先天性感染症と難聴の関係 | ウイルス | 胎児性感染 | 難聴 | その他の症状 | |---|---|---|---| | サイトメガロウイルス(CMV) | ○ | ○ | 脳室周囲白質軟化症・小頭症 | | 風疹ウイルス | ○ | ○ | 白内障・心奇形(CRS古典的3徴) | | ムンプス | △ | ×(後天性のみ) | 先天性難聴は稀 | | 水痘帯状疱疹ウイルス | △ | × | 皮膚瘢痕・眼障害・四肢形成不全 | | 麻疹 | △ | × | 流産・早産 | 重要ポイント: - 先天性感染症による難聴の2大原因はCMVと風疹 - 風疹ワクチン普及により先天性風疹症候群は減少傾向だが、妊娠希望女性のワクチン接種履歴確認が重要 - CMVは感音難聴(特に両側性、高音域優位)
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