STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第111問

耳鼻咽喉科学第27回
メニエール病の症状はどれか。
  1. 1.耳痛
  2. 2.失神発作
  3. 3.顔面麻痺
  4. 4.混合性難聴
  5. 5.回転性めまい ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 回転性めまい メニエール病の典型的な3主徴は「回転性めまい」「変動する感音難聴」「耳鳴り」です。回転性めまいは内リンパ水腫によって前庭器官が圧迫されることで生じる、最も特徴的な症状です。発作は数時間から数日続き、反復性を示します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 耳痛 ❌ 誤り。メニエール病では耳痛を主訴にすることはありません。耳痛が主症状の場合は、中耳炎や外耳炎など他の疾患を考慮する必要があります。 2. 失神発作 ❌ 誤り。メニエール病では失神発作は伴いません。めまいは強いですが、意識消失(失神)に至ることはありません。これは重要な否定知識で、試験でよく問われます。 3. 顔面麻痺 ❌ 誤り。顔面麻痺はメニエール病ではなく、ラムゼイ・ハント症候群(帯状疱疹ウイルスによる顔面神経炎)の症状です。混同しやすいため注意が必要です。 4. 混合性難聴 ❌ 誤り。メニエール病で生じるのは「感音難聴」(内耳障害)であり、混合性難聴(伝音難聴と感音難聴の併存)ではありません。初期には変動する低音障害型感音難聴を示します。 5. 回転性めまい ✅ 正しい。メニエール病の最も特徴的で必須の症状です。内リンパ水腫による前庭器官への圧迫が原因で、突然の激しい回転感覚が生じます。 --- 【試験対策ポイント】 メニエール病 3主徴 ・回転性めまい(最特徴的) ・変動する感音難聴(低音障害型が典型) ・耳鳴り メニエール病の「ない」症状(重要否定知識) ・失神発作:ない ・耳痛:ない ・顔面麻痺:ない ・伝音難聴:ない 似やすい疾患との区別 | 疾患 | 主症状 | 難聴タイプ | その他 | |---|---|---|---| | メニエール病 | 回転性めまい | 感音(変動) | 耳鳴り・難聴・めまいの3つ | | ラムゼイ・ハント症候群 | 顔面麻痺+めまい | 感音 | 耳介帯状疱疹 | | 良性発作性頭位めまい症 | 回転性めまい | なし | 特定頭位で誘発可 | | 前庭神経炎 | 回転性めまい | なし | 難聴なし |
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