第25回 言語聴覚士国家試験 第2問
神経系第25回
脳血管について誤っているのはどれか。
- 1.眼動脈は内頚動脈から分岐する
- 2.後交通t動脈はウィルス動脈輪の一部を形成する
- 3.後下小脳動脈は椎骨動脈から分岐する
- 4.前交通動脈は左右の前代脳動脈を連結する
- 5.脳底動脈は脳幹の背側を走行する ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 脳底動脈は脳幹の背側を走行する
脳底動脈は椎骨動脈の合流により形成され、脳幹の腹側(前側)を走行します。正文は「脳底動脈は脳幹の腹側を走行する」です。脳幹背側を走行するのは脳底動脈ではなく、小脳上動脈などの異なる血管構造です。
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【各選択肢の解説】
1. 眼動脈は内頚動脈から分岐する
✅ 正しい。眼動脈は内頚動脈がサイフォン部を通過した直後に分岐し、視神経管を通って眼窩内に進入します。眼動脈の分枝には中心網膜動脈が含まれ、中心網膜動脈閉塞は視力喪失の重大な原因となります。
2. 後交通動脈はウィリス動脈輪の一部を形成する
✅ 正しい。ウィリス動脈輪は脳底部の重要な側副路で、前交通動脈・後交通動脈・脳底動脈などで構成され、一側の脳血管閉塞時に対側からの血液供給を可能にします。
3. 後下小脳動脈は椎骨動脈から分岐する
✅ 正しい。後下小脳動脈(PICA)は椎骨動脈の最終主要分枝で、延髄の外側症候群(Wallenberg症候群)の責任血管となることで臨床的に重要です。
4. 前交通動脈は左右の前大脳動脈を連結する
✅ 正しい。前交通動脈はウィリス動脈輪の前部を形成し、左右の前大脳動脈を連結する唯一の横走行血管です。この部位は脳動脈瘤の好発部位として知られています。
5. 脳底動脈は脳幹の背側を走行する
❌ 誤り。脳底動脈は左右の椎骨動脈が橋と延髄の境界部で合流して形成され、脳幹の腹側(前側)を走行します。脳幹背側を走行する動脈は存在せず、これが本問の誤文です。
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【試験対策ポイント】
大脳循環の主要な動脈配置
| 動脈 | 起始 | 走行位置 | 臨床的重要性 |
|---|---|---|---|
| 内頚動脈 | 総頚動脈分岐 | 脳幹側方 | 最大の脳血流供給源 |
| 脳底動脈 | 椎骨動脈合流 | 脳幹腹側 | 後循環の主幹 |
| 後下小脳動脈 | 椎骨動脈 | 延髄外側 | Wallenberg症候群 |
| 眼動脈 | 内頚動脈 | サイフォン直後 | 中心網膜動脈を含有 |
ウィリス動脈輪の構成要素
| 部位 | 構成血管 | 連結する血管 |
|---|---|---|
| 前部 | 前交通動脈 | 左右前大脳動脈 |
| 側部 | 後交通動脈(両側) | 内頚動脈と後大脳動脈 |
| 後部 | 脳底動脈~後大脳動脈 | 後循環 |
頻出出題ポイント
・「脳幹の背側・腹側」の区別:脳底動脈は常に腹側(モニュニーク的には「脳幹の前」)
・ウィリス動脈輪:側副路機能が重要で、一側閉塞時に側対側からの血流確保が可能
・後下小脳動脈(PICA):椎