STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第3問

臨床神経学第25回
顔面神経が関わるのはどれか。
  1. 1.対光反射
  2. 2.瞬目反射 ✓
  3. 3.咽頭反射
  4. 4.下顎反射
  5. 5.嘔吐反射

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 瞬目反射 顔面神経(Ⅶ)の機能を理解する問題です。瞬目反射は、角膜への刺激を三叉神経(Ⅴ)が感知し、その信号が顔面神経を通じて眼輪筋に伝わることで成立します。顔面神経は求心路(感覚)ではなく遠心路(運動)として機能します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 対光反射 ❌ 誤り。対光反射は「視覚経路→動眼神経(Ⅲ)による瞳孔括約筋の収縮」で成立し、顔面神経は関与しません。 2. 瞬目反射 ✅ 正しい。三叉神経(Ⅴ)の眼枝が角膜刺激を感知(求心路)→脳幹の反射中枢→顔面神経(Ⅶ)が眼輪筋に指令(遠心路)を送ります。 3. 咽頭反射 ❌ 誤り。咽頭反射は舌根への刺激を舌咽神経(Ⅸ)が感知し、迷走神経(Ⅹ)の咽頭筋が咽頭を収縮させることで成立します。顔面神経は無関係です。 4. 下顎反射 ❌ 誤り。下顎反射は三叉神経(Ⅴ)の両求心枝・遠心枝で完結する反射で、咬筋を収縮させます。顔面神経は関与しません。 5. 嘔吐反射 ❌ 誤り。嘔吐反射は咽頭反射と同様、舌咽神経(Ⅸ)と迷走神経(Ⅹ)で成立します。顔面神経は関わりません。 --- 【試験対策ポイント】 脳神経反射の求心・遠心路の整理 | 反射 | 求心路(感覚) | 遠心路(運動) | 効果器 | |---|---|---|---| | 対光反射 | Ⅱ(視覚) | Ⅲ(動眼) | 瞳孔括約筋 | | **瞬目反射** | **Ⅴ(三叉)** | **Ⅶ(顔面)** | **眼輪筋** | | 下顎反射 | Ⅴ(三叉) | Ⅴ(三叉) | 咬筋 | | 咽頭反射 | Ⅸ(舌咽) | Ⅹ(迷走) | 咽頭筋 | | 嘔吐反射 | Ⅸ(舌咽) | Ⅹ(迷走) | 咽頭・食道筋 | | 角膜反射 | Ⅴ(三叉) | Ⅶ(顔面) | 眼輪筋 | 頻出ポイント:顔面神経(Ⅶ)は求心路ではなく遠心路として眼輪筋を支配。瞬目反射と角膜反射は同じ神経経路で、感覚入力は三叉神経、運動出力は顔面神経。
関連

▶ 第25回 全問一覧

▶ 臨床神経学 の過去問一覧