第25回 言語聴覚士国家試験 第26問
学習心理学第25回
ステレオタイプに基づく行動はどれか
- 1.相手の職業に基づいてその相手の性格を判断する ✓
- 2.自分と態度が似ている他者に対して好意を感じる
- 3.所属している集団の人々が示している判断と同じ判断をする
- 4.直前に想起した内容と意味的に関連した内容を想起する
- 5.うまく問題解決できた方法を別の問題に機械的に適用する
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 相手の職業に基づいてその相手の性格を判断する
ステレオタイプとは、特定の集団や属性に対して一般化した固定的なイメージ・先入観に基づいて、個人の実際の特性を評価しないで判断することです。職業という属性から個人の性格を推測する行為は、典型的なステレオタイプ的判断です。
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【各選択肢の解説】
1. 相手の職業に基づいてその相手の性格を判断する
✅ 正しい。職業という集団属性から個人の特性を推測する典型的なステレオタイプです。例:「教師は厳格だ」「営業職は社交的だ」といった固定観念に基づく判断。
2. 自分と態度が似ている他者に対して好意を感じる
❌ 誤り。これは「態度の類似性」に基づく好意形成で、学習心理学では「バランス理論」や「類似性原理」として説明されます。ステレオタイプではなく対人関係形成の法則です。
3. 所属している集団の人々が示している判断と同じ判断をする
❌ 誤り。これは「集団同調」あるいは「規範形成」で、社会心理学の「アッシュの同調実験」で有名です。集団への順応行動であり、ステレオタイプ(属性に基づく固定観念)ではありません。
4. 直前に想起した内容と意味的に関連した内容を想起する
❌ 誤り。これは「連想」あるいは「意味的プライミング効果」で、認知心理学における記憶や想起の現象です。ステレオタイプとは無関係な認知過程です。
5. うまく問題解決できた方法を別の問題に機械的に適用する
❌ 誤り。これは「心理的硬直性」あるいは「機能的固着」で、問題解決の障害です。固定観念(ステレオタイプ)ではなく、学習した方法への過度な依存を示しています。
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【試験対策ポイント】
ステレオタイプの本質:
- 集団属性から個人を判断する
- 根拠なく固定化した先入観
- 個人差を無視した一般化
選択肢の分類表
| 選択肢 | 心理学的現象 | 分野 |
|---|---|---|
| 1 | ステレオタイプ | 社会心理学 |
| 2 | 類似性原理 | 対人関係心理学 |
| 3 | 集団同調 | 社会心理学 |
| 4 | 意味的プライミング | 認知心理学 |
| 5 | 心理的硬直性 | 問題解決心理学 |
頻出混同ポイント:
- ステレオタイプ(属性→個人への判断)vs 同調(集団規範への順応)
- ステレオタイプ(先入観)vs プライミング(認知的活性化)