第25回 言語聴覚士国家試験 第38問
音声学第25回
共通語(東京方言)で「花が」と「鼻が」の違いはどれか
- 1.音素
- 2.アクセント ✓
- 3.イントネーション
- 4.音素とアクセント
- 5.アクセントとイントネーション
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — アクセント
共通語において「花が」と「鼻が」は、同じ音素(子音・母音の組み合わせ)で構成されていますが、ピッチパターン(アクセント)が異なることで区別されます。「花」は0型(頭高)、「鼻」は1型(尾高)のアクセント型を持つため、聴き手はこのアクセントの違いで意味を識別しています。
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【各選択肢の解説】
1. 音素
❌ 誤り。「花」も「鼻」も、音素列は[はなが]で全く同じです。音素は個々の子音・母音を指すため、音素だけでは両者を区別できません。
2. アクセント
✅ 正しい。「花(はな)」は高-低で始まる0型、「鼻(はな)」は低-高で始まる1型のアクセント型を持ちます。共通語ではアクセント型がこの最大の相違点です。
3. イントネーション
❌ 誤り。イントネーションは文全体のピッチ動きを指し、文末上がり・文末下がりなどの文法的意味を持ちます。「~が」という同じ助詞が付いた場合、文のレベルではイントネーションは同じです。
4. 音素とアクセント
❌ 誤り。「音素」は同じため、この選択肢は不正確です。区別要因はアクセント「のみ」です。
5. アクセントとイントネーション
❌ 誤り。イントネーションは両語の識別に関与しません。区別要因はアクセント単独です。
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【試験対策ポイント】
音声学における3つのレベルの区別
| 概念 | 定義 | 機能 |
|---|---|---|
| 音素 | 意味の区別に役立つ最小の音の単位 | 音韻対比 |
| アクセント | 単語や形態素内のピッチパターン | 単語の識別 |
| イントネーション | 文全体のピッチ動き | 文の文法的意味(疑問・断定など) |
キーワード:
- 「花」vs「鼻」の区別 → 同音異義語(同じ音素)をアクセント型で区別
- 共通語の標準:0型・1型・2型など複数のアクセント型が存在
- アクセント核:ピッチが下がる位置で、型を決定
- イントネーションは「文」レベルの現象のため、単語の識別には不関与