第25回 言語聴覚士国家試験 第39問
音声学第25回
日本語ラ行子音の異音でないのはどれか
- 1.[l]
- 2.[ɾ]
- 3.[R] ✓
- 4.[r]
- 5.[ ɹ]
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — [R]
日本語ラ行子音の異音は、音韻的には単一の/r/に帰属しますが、その実現形(異音)は複数存在します。[R]は日本語には存在せず、他言語(例:ドイツ語の咽頭摩擦音)の音です。日本語ラ行の異音に[R]は含まれません。
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【各選択肢の解説】
1. [l]
✅ 正しい。これは側音で、日本語ラ行の異音です。特に文語的表現や丁寧な発話で現れることがあります。
2. [ɾ]
✅ 正しい。これはたたき音(フラップ)で、日本語ラ行の最も一般的な異音です。両唇が瞬間的に接触して開く特徴があります。
3. [R]
❌ 誤り。これは咽頭摩擦音で、日本語には存在しない音です。ドイツ語などで用いられます。日本語話者にとって、この音はラ行子音の異音ではありません。
4. [r]
✅ 正しい。これは歯茎音(または歯茎接近音)で、日本語ラ行の異音です。[ɾ]より長い接触時間を持つ形態として現れます。
5. [ɹ]
✅ 正しい。これは後退した接近音で、英語の/r/に近い音です。日本語でも外来語の影響などで現れる異音です。
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【試験対策ポイント】
| 音 | 分類 | 説明 | 日本語ラ行への関連 |
|---|---|---|---|
| [l] | 側音 | 空気が左右を通過 | 異音として存在 |
| [ɾ] | たたき音(フラップ) | 両唇が瞬間接触 | **最一般的な異音** |
| [r] | 歯茎音・接近音 | より長い接触 | 異音として存在 |
| [ɹ] | 後退接近音 | 英語[r]に類似 | 異音として存在 |
| [R] | 咽頭摩擦音 | ドイツ語など | **日本語に存在しない** |
キーワード:異音は同一音韻の変種。日本語/r/の異音は複数形態を持つが、[R]のような他言語固有音は含まれない。