第25回 言語聴覚士国家試験 第40問
音響学第25回
空気中の音波について誤っているのはどれか
- 1.温圧が0Paの場所は真空状態になっている ✓
- 2.ある瞬間では空気が圧縮された部分が存在する
- 3.ある場所では圧力が時間とともに変化する
- 4.1周期の間に音波が進む距離が波長である
- 5.気温が高いと音波は速く伝わる
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 温圧が0Paの場所は真空状態になっている
音波伝播時の圧力は「大気圧からの変化量(相対圧力)」を示します。音圧0Paは大気圧に変化がない状態であり、絶対圧力はまだ大気圧(約101,325Pa)存在するため、決して真空状態ではありません。真空状態には絶対圧力0Paが必要です。
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【各選択肢の解説】
1. 温圧が0Paの場所は真空状態になっている
❌ 誤り。音圧は大気圧からの「相対圧力変化量」です。音圧0Paは大気圧に変化がない状態を示し、絶対圧力には約101,325Paの大気圧が存在しています。真空は絶対圧力が0Paである状態であり、音圧0Paの場所は決して真空ではありません。
2. ある瞬間では空気が圧縮された部分が存在する
✅ 正しい。音波は圧縮波(縦波)であり、圧縮部と疎密部が交互に伝播します。ある瞬間を切り取れば、圧縮された部分(音圧がプラス)が空気中に存在しています。
3. ある場所では圧力が時間とともに変化する
✅ 正しい。音波が通過する場所では、圧力は正弦波的に時間とともに変化します(p(t) = Pm sin(ωt + φ))。この圧力変化を音圧と呼びます。
4. 1周期の間に音波が進む距離が波長である
✅ 正しい。波長λ=音速v÷周波数fで定義され、1周期(T秒)の間に音波が進む距離がλ=vT=v/fです。これは波動の基本定義です。
5. 気温が高いと音波は速く伝わる
✅ 正しい。空気中の音速は気温に依存し、c(m/s)≈ 331.4 + 0.61×t(°C)という関係があります。気温が1℃上昇すると約0.6m/s速くなります。
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【試験対策ポイント】
音圧と絶対圧力の区別
| 項目 | 音圧 | 絶対圧力 |
|---|---|---|
| 意味 | 大気圧からの変化量(相対値) | 実際に存在する圧力(絶対値) |
| 範囲 | ±数Pa(通常) | ≈101,325Pa(標準) |
| 0Paのとき | 大気圧と同じ状態 | **あり得ない**(真空) |
| 測定方法 | 差動トランスデューサ | 絶対圧計 |
音波伝播の基本特性
- 音波は「圧縮波」(縦波)
- 圧縮部=音圧プラス=粒子密度↑
- 疎密部=音圧マイナス=粒子密度↓
- この周期的変化が時間・空間とともに伝播
音速に影響する因子
音速に影響**する** | 音速に影響**しない** |
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気温(↑で↑) | 気圧(常温常圧範囲) |
介質の種類(液体>気体) | 周波数 |
湿度(空気) | 音圧レベル |