第25回 言語聴覚士国家試験 第47問
言語発達学第25回
前言語期の発声の発達として正しいのはどれか
a.喃語は新生児期から出現する
b.ジャルゴンは有意味発声である
c.叫喚発声は子音様の発声である
d.ク―イングは子音構音動作の始まりである
e.初期の発声にはリズミカルな身体運動が同期している
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — d.ク―イングは子音構音動作の始まりである、e.初期の発声にはリズミカルな身体運動が同期している
前言語期の発声は段階的に発達し、各段階で異なる音声学的特徴を示します。dは子音発声の発端として臨床上重要な概念であり、eは発声と運動発達の密接な関係を示しており、この両者が前言語期発声発達の正確な理解に必要です。
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【各選択肢の解説】
a. 喃語は新生児期から出現する
❌ 誤り。喃語(babbling)は生後6~8ヶ月頃から出現します。新生児期(0~4週)に見られるのは、クーイングや叫喚発声などの母音様発声であり、喃語ではありません。喃語は反復的な子音と母音の組み合わせ(「ままま」「ばぶばぶ」など)が特徴で、より後期の発達段階です。
b. ジャルゴンは有意味発声である
❌ 誤り。ジャルゴン(jargon)は生後9~18ヶ月頃に見られる抑揚的でリズミカルな発声であり、無意味発声です。外見上は会話のようなリズムと抑揚を持ちますが、明確な意味内容を持たない点が重要です。実際の語彙獲得(初語)は生後12ヶ月前後であり、ジャルゴンはその前段階の準備的発声とされています。
c. 叫喚発声は子音様の発声である
❌ 誤り。叫喚発声(cry vocalization)は生後0~2ヶ月の新生児に見られ、母音様の発声です。「あああ」「うううう」などの開口音が特徴であり、子音は含まれません。この時期の発声は、喉頭からの空気流が主に口腔で修飾される母音が中心です。
d. ク―イングは子音構音動作の始まりである
✅ 正しい。クーイング(cooing)は生後2~4ヶ月頃に出現し、「くぅ」「ぐぅ」などの軟口蓋音を伴う発声です。これは口腔内の異なる部位での構音活動が開始される最初の時期であり、その後の子音習得への発達的前段階として位置づけられます。叫喚発声の単純な母音から、より複雑な音響特性を持つ発声への発達を示しています。
e. 初期の発声にはリズミカルな身体運動が同期している
✅ 正しい。新生児から乳幼児の初期発声は、身体全体のリズミカルな運動(腕や脚の動き、体幹のうねり)と密接に関連して出現します。この発声と運動の同期は、神経系の発達段階において、音声運動と粗大運動が統合的に発達していることを反映しており、モーロー反射などの原始反射との関連性も指摘されています。
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【試験対策ポイント】
前言語期発声発達の時系列
| 発達段階 | 時期 | 特徴 | 音の種類 |
|---|---|---|---|
| 叫喚発声 | 0~2ヶ月 | 泣く・叫ぶ | 母音様(「あああ」) |
| クーイング | 2~4ヶ月 | 軟口蓋音を含む | 「くぅ」「ぐぅ」など |
| 遊び声 | 4~6ヶ月 | 複雑な音響特性 | 子音様素片 |
| 喃語(初期) | 6~8ヶ月 | 反復的な子音+母音 | 「ままま」「ばぶばぶ」 |
| 喃