STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第165問

言語発達学第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第165問(言語発達学)の正答は 4 です。言語発達を促す話しかけ(かかわり)の技法を問う問題である。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
言語発達を促す話しかけでないのはどれか。
  1. 1.マザリーズ
  2. 2.トイトーク
  3. 3.リキャスト
  4. 4.ミラリング
  5. 5.エキスパンション

正答:4番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:4番 — ミラリング

言語発達を促す話しかけ(かかわり)の技法を問う問題である。ミラリングは子どもの動作や表情を大人が鏡のように真似て返すかかわりで、言語そのものを促す話しかけの技法とは区別される。選択肢4が該当する。


【各選択肢の解説】

1. マザリーズ
❌ 言語発達を促す話しかけ。高く抑揚のある対乳児発話で、注意を引きやすい。
2. トイトーク
❌ 言語発達を促す話しかけ。ゆっくり・短く・繰り返す、幼児向けの話し方。
3. リキャスト
❌ 言語発達を促す働きかけ。子どもの発話を正しい形に言い直して返す。
4. ミラリング
✅ 言語を促す話しかけではない(=正答)。子どもの動作・表情を真似て返すかかわりである。
5. エキスパンション
❌ 言語発達を促す働きかけ。子どもの発話を文法的に拡張して返す。

【試験対策ポイント】

言語的働きかけには、リキャスト(言い直し)、エキスパンション(拡張)、マザリーズ・トイトーク(子ども向けの話し方)などがある。これらは子どもの発話やことばに対して言語的に応答・調整する技法である。ミラリングは動作模倣によるかかわりで、言語面に直接働きかけるものではない。

技法内容
リキャスト正しい形に言い直す
エキスパンション文法的に拡張して返す
ミラリング動作・表情を真似て返す

子どもの発話を肯定的に受けとめ、自然な形でより整ったモデルを返すことが、言語発達支援の基本となる。リキャストは誤りを直接訂正せずに正しい形を聞かせる点、エキスパンションは子どもの言いたい内容を保ちながら語を補って文を広げる点が特徴で、いずれも遊びややりとりの文脈の中で自然に行うことが望ましい。ミラリングは前言語期の共同注意や模倣を育てるかかわりとして位置づけられる。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第28回 全問一覧

▶ 言語発達学 の過去問一覧

スポンサーリンク